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努力と実力どちらでレギュラーを選ぶのか

2014年09月17日 00時29分 JST | 更新 2014年11月16日 19時12分 JST
Sean Justice via Getty Images

シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。

 部活動の指導者と話をしていると、とても悩む局面が多いと聞きます。特にレギュラーを決めなければならないような種目の場合、とても難しいそうです。

 僕の友人が野球部の指導者をしているのですが、すごく悩んだことがあったそうです。2人の選手のどちらをレギュラーに選ぶかということについてです。

 1人の選手は三年生の最後の試合に向けて一生懸命練習を重ねてきています。1日も休まず、部の細かい雑務も手伝ってくれているそうです。ただ競技力としては残念ながらそれほど高くありません。

 もう一方の選手は2年生の後半に転校してきた選手ですが、あまり真面目に部活には出てこないタイプなのだそうです。ところが彼はとてもセンスがあって練習しなくても野球がとてもうまい。どんなにひいき目に見ても、一生懸命にやっている選手よりも、彼の方が野球がうまいのだそうです。

 私の友人の指導者はこのどちらの選手を試合に出すかで大いに悩み、後者の選手を選んだそうです。理由はやはり競技力で決めるべきだと思ったからだと言っていました。私も同じ立場であればそうすると思います。

 ですが、本当に私たちの選択は正しいのでしょうか?一生懸命に練習をしてきたことはレギュラー選考の段階で、評価されないのでしょうか?

 もし、努力はしているけれど競技力が高くない選手をレギュラーから落とした場合、努力をしても結局最後は実力で決まるんだという冷めた空気、また長い時間を過ごしてもレギュラーに入れなかったという士気低下の面で影響がないとも言えません。彼を選べばある種の価値観を部に伝えることにもなります。

 一方で、実力が優れている選手をレギュラーから落としてしまった場合、チームのパフォーマンスを最大化しないことにもつながり、本当は行けたはずの高みに到達できない可能性があります。また実力以外の要素でレギュラーが決定するなら指導者の主観の基準がかなり入り込むことになりかねませんから、それを選手たちが嫌がる可能性もあります。

 日常的な努力を評価するのか、それともただの実力を評価するのか。ぜひ皆さんのご意見を聞きたいと思います。お待ちしています。

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