箱根駅伝の2名の留学生枠に賛成ですか

現在2名という箱根駅伝の留学生枠。これに賛成ですか、反対ですか。また何名までなら賛成でしょうか。様々な意見をお待ちしています。
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シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。

駅伝の季節です。年末にかけて大学や実業団の駅伝が始まり、年始の箱根駅伝でピークを迎えます。この時期を楽しみにされている駅伝ファンの方も多いのではないでしょうか。

1989年、日本初のケニアからの留学生ランナー、オツオリ選手が箱根駅伝を走りました。日本人ランナーをどんどん抜いていくケニア人の長距離走への適性を見て、僕も子供心ながら驚いたものです。

ところが、困ったことも起こりました。箱根駅伝への注目が集まり始めた頃から競争が激しくなり、各校はチームを強くするために、ケニア人留学生を増やしたのです。何人もの留学生が箱根を走るようになり、そのことを問題視した関東陸連は、留学生の登録を2名まで(ただし出走は1名まで)と制限しました。

さてここで質問です。箱根駅伝の留学生に制限をかけることに賛成でしょうか、それとも反対でしょうか。例えば錦織圭選手は、本場で鍛錬したことで世界的な選手になりました。トップレベルの選手が日本に来て、日本のレベルを引き上げてくれたら、とても喜ばしいように思えます。また彼らが日本で学ぶことで、ケニアに還元されるものも少なくありません。駅伝を通じて、広い意味での国際貢献がなされているとも考えられます。

一方で、留学生頼みになると、日本人同士の小競り合いはどうでもよく見え、ファンが離れる可能性もあります。そうなると箱根駅伝自体の人気がなくなり、結果として競技が発展しない可能性もあります。

また昨今は、両親はアフリカ出身ですが、日本で生まれ育ち、日本国籍を持つ選手もいます。このような選手に制限をかけるのか、という議論もあります。また日本の大学を世界に開いていこう、というタイミングで、外国人枠に制限をかけるのは少し時代遅れではないかという意見もあるでしょう。

現在2名という箱根駅伝の留学生枠。これに賛成ですか、反対ですか。また何名までなら賛成でしょうか。様々な意見をお待ちしています。

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