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なぜメディアだけが有名人を撮ってもいいのか

2014年06月23日 15時54分 JST | 更新 2014年08月22日 18時12分 JST

シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。

前回いただいたコメントでとても興味深いものがありました。要約すると"なぜメディア(雑誌やテレビ等)は有名人を撮ることを許されて、個人は許されないのか"というご意見だったと思います。少しこれを掘り下げて考えてみたいと思います。

個人が写真を撮ることは許されないのに、どうしてメディアだけが許されるのでしょうか。確かにメディアは有名人のプライベートを勝手に撮ったり記事にしたりしています。そしてそれが社会的には許容されています。おそらく厳密にいえば有名人もメディアを許している訳ではないと思いますが、実際問題として有名人には防ぐ手だてがないというのが現状ではないでしょうか。では果たしてなぜメディアはそんなことができるのでしょうか。

一つにはメディアが大きいということがあるのではないかと思います。個人で同じことを行った場合、それに反発する人々に名前を特定されて例えば所属企業等に苦情が行く等が考えられます。個人がこれに対抗するのはかなり大変になります。ところがメディア企業の場合組織的に行っているので、多少苦情が行った所で慣れてもいるでしょうし、訴えられても法的な準備もしているでしょう。有名人のプライバシーを多少侵害しても、組織的に行っているので、有名人も対抗しにくく、事実上許されているのではないでしょうか。

もう一つには、ニーズがあるということです。今回の件はきゃりーぱみゅぱみゅさんを見たいと思っている人も多少はいたかもしれませんが、さほどそこにはニーズが無いように思います。一方でメディア企業は、そもそも商売になっていることもあって面白がられるものを記事にするというインセンティブが強く働きます。ですのでたまたま撮るというよりも、狙って撮るということが多いように思います。知りたいという人が大勢いる場合、写真を撮る行為は許されることが多いように思います。

知る権利と、個人のプライバシーはよくぶつかる領域ではありますが、個人ではなく果たしてメディアだけが何故それを許されているのかを考えると、実は厳密にはただできるだけの力を持っているからとも言えるのかもしれません。

少し飛躍して考えると、大方の方の意見は個人が勝手に有名人を撮るのはよくないという意見でしたが、果たしてメディアが人のプライバシーを暴いていることは許されるのでしょうか。

有名といっても、政治家、芸能人、スポーツ選手、一般人などでは、それぞれ違うでしょうか。ご意見をお待ちしています。