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五輪はメダル数を指標にしてもいいのか

2014年10月21日 16時40分 JST | 更新 2014年12月20日 19時12分 JST
Cultura RM/Jonatan Fernstrom via Getty Images

シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。

 2020年が近づいてきて、スポーツ界は早くも金メダル獲得数3位以内、おそらく数としては20~30個の金メダル獲得を目標にすると発表しました。ロンドン五輪の金メダル数が7個であることを考えると大変に意欲的な数字です。

 とはいえ絶対に無理かというと、考えようによってはそんなことはありません。

 例えば、サッカーは世界中で人気のスポーツですし、1チームの人数も多いです。もしサッカーの金メダルをとろうとすれば、少なくとも十数名に対し強化をしていく必要があります。それで仮にうまくいったとしても取れる金メダルは一つです。

 ところが体操競技や水泳などは、一人の選手がたくさんのメダルを獲得することがよくあります。一人のスターアスリートを育てれば、いくつものメダルを量産してくれる可能性があります。現に北島康介選手一人で金メダルを4つ取っています。金メダル数だけで言えば、男女サッカーと男女バレーが金メダルを獲得するようなものです。個人に強化を集中したほうが、より効率的にメダル数は増やせます。

 また、スポーツをひとくくりにしても、競技によって競技者数も、参加してくる国の数も違います。例えば陸上の100メートルと400メートルハードルでは競技者数が10倍近く違うので、メダルをとる難易度もかなり違います。また体操やフィギュア、射撃のように、設備と運営にお金がかかりすぎるものは途上国では実質的に参入することができず、先進国がほぼメダルを独占します。こういった競技に集中するということを最近は社会主義国でやっているところもありますが、こういう選択肢もあります。

 メダル数を最大化しようとすればそれなりにやり方はあると私は思うのですが、問題は果たして日本は本当にそれをすべきなんだろうかという点です。メダル数だけを指標にすればもっとも最適化した答えは、個人重視、女性重視、競技者数が少ない競技重視になります。それを日本はすべきだろうかという疑問が私にはあります。

 みなさんにお聞きしたいのは、メダル数を指標にしてもいいのか。もしそれ以外であれば他にどんな指標がありえるのか。ご意見をお待ちしています。

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