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都市部の公園でのボール遊びを許可しますか

2015年05月06日 22時02分 JST | 更新 2016年05月05日 18時12分 JST

シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。

 子どもが蹴ったサッカーボールが原因で通りかかったバイクが転倒し、乗っていた人が死亡した事故で、親の責任を問う裁判が先日行われました。最高裁は「日常的な行為のなかで起きた、予想できない事故」として、親の賠償責任はないという判断を下しました。

 ただ都心では公園が街なかにあることが多く、今後も似たケースが起こる可能性は否定できません。私が知るいくつかの公園ではボール遊びを禁止するところもあり、ボール遊びが危険を伴うものだという認識はあるようです。でも完全に防ぐには、公園を全て網で覆い、ボールが飛び出ない空間を作らねばなりません。

 一方で、子どもたちの体力低下も叫ばれています。特に中学女子が運動を行っている率が下がっており、3割は「1週間の運動時間が60分未満」と、ほぼ運動をしていないとされています。

 運動をしないことの弊害はいくつかあります。肥満もそのひとつです。また幼少期の運動体験がその後の運動やスポーツにも影響を与えると言われていて、数十年後に生活習慣病にかかる人を増やす可能性もでてきます。少子高齢化を迎える日本では医療費の抑制が必要ですから、それに間接的に関わるという意味では幼少期の運動体験は重要とも言えます。

 一方、都市部では子どもたちが運動をする場所が十分ではありません。というより、全く足りていないと思います。そんななか、唯一の遊び場である公園がボール投げを禁止しては、体を動かすにも限界があります。

 さて、ここで皆さんに質問です。都市部のあるまちでは公園が5つしかなく、どの公園も道に面しているため、年に1、2度はボールが外に飛び出す事例があるとします。もしあなたがこのまちの市長なら、公園でのボール遊びを許可しますか? ただし全ての公園に網をかける予算はなく、公園はいつも遊ぶ子どもたちで一杯だとします。

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