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プロは勝つべきか、それとも魅せるべきか

2014年07月14日 00時35分 JST | 更新 2014年09月12日 18時12分 JST

シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。

 前回の議論で、プロなんだから勝利すべきだ、という話がありました。僕が長年疑問に思っていたことがここに集約されているように思いました。

 私が現役時代、よく言われていたことがありました。それは"プロなんだから競技に集中するべきで、陸上の広報イベント等で気を散らせるべきじゃない"というものでした。一方で、その当時はプロ野球で、新庄選手がとても注目されていました。野球をさまざまな形で面白くしようと努力している彼に対して寄せられた言葉は"常にどうお客さんを楽しませるかを考えているから彼はプロだ"というものでした。そして今回のように"プロなんだから勝利を第一に目指すのが当たり前"というご意見もあります。

 さてプロとは一体何を求められている職業なのでしょうか。例えばイチロー選手が余りにも調子が良すぎるので、作戦として全打席で四球を投げる。勝利に徹底する戦術としては有り得る。ただ見ている側はつまらない。こういう場合、プロは真っ向勝負すべきなのかそうでないのか。一体どちらなのでしょうか。

 あるチームが経営不振に喘ぐとします。予算がない中、選手を選ばなければいけません。その時全く華やかではなく人気もないけれどチームを勝たせることに対してすごく貢献する選手と、華やかで人気がありチームに一気にファンが増えて活気づく選手、どちらを選ぶべきでしょうか。

 スポーツのプロとは何かという問いは、つまりプロスポーツとは何のために社会に存在しているのかという問いでもあります。もちろん勝利するためだったら何をしてもいいのかということではありません。おそらくほとんどの局面では勝利も魅せることもどちらも両立できるでしょう。それでも両方の価値観がぶつかり、どちらかの価値観で選ばなければいけない局面が出てきます。その時どうするのか。そしてプロとはどうあるべきなのでしょうか。

 プロは勝利すべきなのか、それとも魅せるべきなのか。ぜひみなさんのご意見お待ちしています。

 

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