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全盲の男性が、列に横から入ったらどうしますか

2015年05月25日 15時00分 JST | 更新 2016年05月24日 18時12分 JST

シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。

パラリンピックに関わるようになり、障害を持った方と触れ合うようになりました。最近考えるのは、「社会の意識はどうやったら変わるのか」ということです。特に日本においては、障害者の話をするだけでタブーのような反応をされることもあるからです。

仮定の話をします。あなたは有名なラーメン屋さんの前で、もう30分も並んでいます。この日は5月とはいえだいぶん気温も上がっており、汗をかくほどです。

いよいよ店内に入れるというタイミングで、前に並んでいた男性が、列のなかに別の男性を入れました。杖をついた全盲の方から「列に入りたい」とお願いされたそうで、先頭に並ぶことになりました。

当初、順番を譲ることについて疑問は持ちませんでしたが、よく考えると立つのが辛いわけでもないのに、順番を追い越す理由が見つかりません。自分も30分並んだのだから彼も並ぶべきでは、と考えられます。

一方で、健常者に比べると家からの道のりは遠く、暑い中時間をかけて歩いてきたかもしれません。彼ひとりが前に並び、自分より先に食べてもいいじゃないか、とも考えられます。

あなたは今、その男性に「ちゃんと列に並んで」と言うべきか迷っています。男性に声をかけたら、皆と同じように男性も、列の最後尾に並んでくれるかもしれません。でも杖をついた男性に「後ろに並べ」と言えば、あなたは他の方に白い目で見られるかもしれません。

男性に何も言わなければ波風も立たず、少し遅れるだけでラーメンを食べることができます。だまってやり過ごせば、おそらく自分もすぐに忘れるでしょうし、周りに注目されることもありません。

さて、ここで質問です。あなたは、男性に「列の最後尾に並んでください」と言いますか、それとも言いませんか。理由と共に、ご意見を頂けるとありがたいです。

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