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40男こそ女子力! 「女子力イケフォー」が日本を救う-『FORZA STYLE』編集長干場義雅インタビュー

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「日本のビジネスマンをもっとカッコ良く、素敵に!」
講談社が今年2月に立ち上げたウェブマガジン『FORZA STYLE(フォルツァスタイル)』は、"ちょい不良(ワル)オヤジ"などに代表されるさまざまな流行を生み出してきた、テレビでもお馴染みのファッションディレクター干場義雅さんが編集長を務める、ミドルエイジ男性向けの新しいメディアです。干場さんが今、注目する「女子力イケフォー」とは何か? モテたい男性はもちろん、「最近いい男いないよね」と言っている女性も必読のインタビューです。

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―女子力イケフォーって何?

女子力って女性だけのものじゃないと思うんですよ。もっと自分を高めようとか、美しくみせようとか、いろんな情報を取り入れようとか、そういう意識や努力のことを包括して「女子力」だと僕は思っています。そういう男性が増えてきていると思うし、それって性差を超えますよね。今、僕が最も注目しているのが、「女子力の高い、女ゴコロがわかる、イケてる40代の男性」、つまり「女子力イケフォー」です。

―なぜ今、女子力イケフォー?

女性はここ10~15年ですごくチャーミングになりました。今度は男の番です。雑誌『LEON』に在籍していた時に「ちょい不良(ワル)」つまり、男の人ってセクシーでちょっと不良っぽいくらいがモテるよね、という新しい概念をつくりました。でも女性の視点から見ると、シャツの胸ボタンを2つも開けて女の人を両脇に抱えてシャンパン飲んで、というイメージは美しい絵ではなかったんですね。女性の意見を聞いてみたら、家族を大事にするパパのほうがカッコいいって言うんです。なので僕は『LEON』を離れたのち、雑誌『OCEANS』を立ち上げました。子どもや家族を大事にするってカッコいい、という新しい男性像・パパ像を提唱したんです。あれから8年くらい経ってかなり浸透してきたので、今はもう、次の男性像を提案する時期になったと思うんですよね。それが、仕事にモテる、家族にモテる、女にモテる、「女子力イケフォー」です。

女性に、どういう40代の男性が好きですか?と尋ねたら、「イタリア過ぎも、セレブ過ぎも、カジュアル過ぎるのも、ちょい不良(ワル)も嫌。女性は、もっと普通のスタイルが似合う男の方がいいんです。健康的で、セクシーで、シンプルで、きちんと仕事をしている大人の男の方がいいんです。普通でいいんですよ、普通で」という意見がけっこう多くて(笑)。今回は、そういう女性たちの本音の意見を大事にしました。

―『LEON』『OCEANS』との違いは?

どちらかというと、今までは、「俺たち、自分がカッコ良ければいいよね」というようなスタンスだったと思うんです。でもこれからは、自己満足というよりも他己満足(笑)。周りの人に気持ち良くいていただくためにどうするか、という視点が大事なんです。それがスマートな成熟した大人像ではないかと思っています。

―具体的にどんな男性像?

提唱したいのは「エコノミックラグジュアリー(エコラグ)」です。これはブルース・リーから着想して作った僕の造語です。ブルース・リーは、いろんな格闘技を全部習得していて、プロレス、柔道、ボクシング、空手などの全部のいいところだけをミックスして、一番無駄の無い動き「エコノミックモーション」で相手を最短で倒すんです。僕はブルース・リーがすごく好きで、最短時間、最短距離で人に格好よくなってもらいたいという思いがあり、エコノミックラグジュアリーという言葉を作りました。「ラグジュアリー」は、お金をたくさん使うとか、高級といったイメージがあるのですが、そうではなくて、もっと人間の英知が凝縮されたもの、本質、という意味で使っています。経済的で、賢く、最短で、本質的なことを押さえた、カッコいい男性になってほしい。そういう思いを込めています。

―40代は経済的に苦しいのでは?

40代の男性だったら、奥さんも子どももいて、最初に子どもの教育費がかかって、次に奥さんの買い物があって、自分に使えるお金ってほとんどないと思うんですよ。その中でいかに賢く、お金を使っていくかってことが、40代にとってすごく大事なんですよね。例えば、今、僕が着ているシャツは、6000円です。意外ですか? でも白いシャツ、水色のシャツとかって消耗品じゃないですか? いくらモードで、いくら作りの良いクラシックなシャツだったとしても3万円のシャツは、今は買わないです。昔は買いましたけどね。結局、消耗品だから、破れちゃいますし、汚くなっちゃうでしょ。白は白いまま着たいし水色は水色のまま着たいと思っているんです。

―安いものを賢く使うってこと?

シャツは6000円だけど、今している腕時計は150万円とかするんです。正直、買うのに迷ったし、高いです。でも10年20年30年使ったとしたら、それは高くない。価値あるものには、ある程度お金を払ってトライして、だけどそれが生活の100%である必要はない。そういう意味で、正しい、賢いお金の使い方っていうのを伝えていきたいなと思っています。

―どうやったらイケフォーに?

日本人のレベルって上がってきてると思うんですね。洋服を身に着けるだけじゃカッコよくないっていうことを皆さん、理解してきています。知的であることって男の人として1つの魅力ですし、やっぱり洋服着るんだったら、本質的にいい体じゃないとカッコよくないですよね。洋服だけじゃなく、中身に対してもすごく求めることが増えていると思います。中身というのは、知性と体ってことですね。インテリジェンスとセクシー。そんな言葉ないですけど、言わば「インテレクシー」(笑)。

―イケフォーにとって大切なことは?

40代男性にとって、これからは健康、つまり『ヘルシー』がキーワードになると思います。女性が健康を気遣って毎朝スムージー飲むとか、美容対策としてネバネバしたものを食べるとかと同じです。酒は飲むけど、スムージーも飲む。酒を飲んだら、次の日はちょっと抜く、みたいなバランスが大事ですね。紫外線対策もするとか。もちろん、あまりにもやりすぎていると気持ち悪いんで、やってないようで、ちょっとやってるぐらいの、ナチュラルさが大事です。あまりにも微に入り細にうがって、やりすぎていると、女性から見ても気持ち悪かったりするじゃないですか。そういう女性の本音は大事にしつつも、ある程度の清潔感を保っているということですね。女性は男性に対して、ファッションなんかにこだわる前に、もっと稼ぐような男になって、体鍛えなよって思ってたりする。そういう意味において、Tシャツとジーンズが似合う体づくりとか、本質のところを大切にしてほしいですよね。

―イケフォーはこれから増える?

僕らの記事を通じて、日本の男の人が底上げされて、女性から素敵な男性ねって言われるような人の割合が増えると、世の中って変わると思うんですよね。今でも日本人ってすごいなって思われてる部分も結構あると思うんですよ。でも、海外では、女性が回転扉の前にいたら「お先にどうぞ」ってやってもらえるじゃないですか。でも、日本ではいまだに少ないですからね。これだけインターナショナルな国なのに、まだまだ遅れてるっていうのはナンセンスだと思ってます。イイ男が増えれば、結婚も増えて少子化も減って、国力も上がってってことに繋がっていくと思うんですよ。だから肉食であり、女子力がある男子ってのは今、求められてると思いますよね。草食とか、絶食とか、今後の日本のことを考えると、それじゃあ良くないですからね(笑)。イイ男がいないと嘆いている女性に、「最近いい男増えたよね」って言わせたいですよね。

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「ちょい不良(ワル)」「美魔女」など、キーワードと共に日本市場をけん引してきたミドルエイジ世代。干場編集長が提唱する「女子力イケフォー」や「エコラグ」「エロサバ」「エニナル」は、PRパーソンにとって、今注目の新キーワードではないでしょうか? 情報発信にとどまらず、人の気持ちを変え、新しい行動を促そうとする『FORZA STYLE』。これからも目が離せません。

(取材・文:フジタ)

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■プロフィール■
干場義雅(ほしば よしまさ)
FORZA STYLE」編集長。1973年東京都生まれ。
男性ファッション誌『LEON』や『OCEANS』の立ち上げをはじめ、数々の雑誌編集に携わった後、2010年に独立し「スタイルクリニック」を設立する。雑誌、新聞、テレビ、ラジオとメディアの枠を超えて活躍する他、イベントやブランドプロデュースも手掛ける。『FORZA STYLE』プロジェクトには、講談社初の社外編集長として参画。

「FORZA STYLE」
http://forzastyle.com

(2015年6月25日「週刊?!イザワの目」より転載)

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