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関西へ引き継がれた「Doスポーツ」のたすき ~ワールドマスターズゲームズ2017~

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4月30日、ワールドマスターズゲームズ(WMG)2017の閉会式が行われ、10日間にわたって続いた「熱戦」の幕が閉じた。100カ国以上の国から、約2万8000人の「スポーツ愛好家」がオークランドに集った今大会は、48会場で28競技45種目が行われた。すべての参加者の健闘が称えられた中、陸上競技では101歳のインド人女性、Man Kaurが4つの金メダルを獲得したことがアナウンスされると、会場に駆け付けた参加者たちからは、ひときわ大きな歓声があがった。

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熱気に包まれた閉会式会場、The Cloud。

成功へのカギは、地域全体での盛り上がり


「いい夜にしましょう!」

司会者がマオリ語でそう語りかけると、参加者たちからは大歓声があがった。最初に、ステージに登場したのは、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族のバンドだった。彼らが奏でる音楽にのって、参加者たちは手拍子をし、歓声をあげ、それぞれの思い出にふけっていた。

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開会式を盛り上げたマオリ族のバンドが、閉会式も華やかに彩った。

司会者は今大会の参加者の最年少は25歳、最高齢は101歳と発表。さらに、参加人数の多い国名を順に告げ、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、ロシア、英国の次に、ドイツとともに名を挙げられたのが日本。今大会、日本からの参加者は約380人だった。

閉会式では、オークランド市長のPhil Goffや、今大会のチェアマンのSir John Wellsなどがスピーチをし、いずれもボランティアスタッフ、3万8000人に対して「大会が成功したのは、あなたたちのおかげだ」と労った。

4年後、2021年には日本の関西地域での開催が決定しており、閉会式ではSir John Wellsから、森詳介関西ワールドマスターズゲームズ2021組織委員会会長(関西経済連合会会長)に、大会旗が手渡された。さらに、ニュージーランドの伝統工芸である木製のパドルと、日本の鯉のぼりが交換された。

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マオリ族の彫刻家、Ngā Whaotapu o Tāmaki Makaurauによってつくられた、木製のバドルが森会長に手渡された。

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森会長からは、鯉のぼりが贈られた。

「さぁ、今から関西大会の予定をカレンダーに書き込んでください! そして、2021年に向けたトレーニングを始めてください!」と森会長が参加者に呼びかけると、会場からは割れんばかりの拍手が起こり、関西大会に対する期待の大きさをうかがわせた。

実際、大会期間中に参加者たちからは「次の関西大会に行くつもりだ」という声が多く聞かれ、閉会式でも司会者が「関西大会に行こうと思っている人!」と呼びかけると、会場からは大歓声があがった。アジア初の開催ということもあり、世界中の「スポーツ愛好家」による注目度は高まっている。

オークランドでの成功を目にした森会長は、関西大会での成功について、「オークランドの街全体が盛り上がっていた。関西大会でも、成功には地域全体の盛り上がりが不可欠」と語った。

「『オークランド大会は、本当に良かった。4年後も参加するつもりなので、ぜひ関西大会も負けないくらい盛り上げてほしい』と、ワールドマスターズの参加者から、直接声をかけてもらいました。

それを聞いて、期待してもらっていることへの心強さと、『よし、我々もやらなくては』という思いを改めて抱きました」と森会長。「過去最高のワールドマスターズ」と称されたオークランド大会を目の当たりにして、関西大会の組織委員会も思いを新たに、一層強くしたことだろう。

4年後、2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピックに続く、「スポーツの祭典」として行われるWMG。日本のみならず、アジアにおける「Doスポーツ」発展の大きなきっかけとなるに違いない。

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閉会式で披露された、マオリ族の伝統パフォーマンス。

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次なる開催地は関西。「日本」を象徴する、和太鼓のパフォーマンスも行われた。

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参考:「ワールドマスターズゲームズ(WMG)」とは
国際マスターズゲームズ協会(IMGA)が主宰する、生涯スポーツにおける世界最高峰の国際総合競技大会。オリンピック・パラリンピック同様、4年に一回開催されており、原則30歳以上のスポーツ愛好者であれば、誰もが参加できる。第一回大会はロサンゼルスオリンピックの翌年、1985年にカナダのトロントで行われた。
第9回大会となる2017年は、ニュージーランド・オークランドで開催中(4月21日から30日まで)。オークランド大会では、28競技45種目が行われる予定で、およそ100カ国から約2万6千人が参加する。
2021年の第10回大会は、アジア初となる関西で開かれる。
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(文/斎藤寿子、写真/James Yang)