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アマゾン、ボタン押すだけでいつもの消耗品を配達してくれるように

2015年04月02日 17時32分 JST | 更新 2015年04月02日 17時33分 JST

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ネット通販を超えて『買い物』の概念そのものを粛々と書き換えつつある米Amazonが、プライム会員向けに新デバイス Dash Button の無料配布を始めました。

Dashボタンはどこにでも貼れるシンプルな1ボタンだけデバイス。食品や洗剤など定期的に補充する日用品の近くに貼っておき、減ってきたところで物理的にポチッとすれば、自動的にアマゾンに再注文して追加が届く仕組みです。

Dashボタンは家庭内WiFi経由でインターネットに接続しており、ボタンを押すとあらかじめ設定した商品を自動で再注文して配達します。

対応する商品は食料品や洗剤類、化粧品やシェーバーの替え刃、ペーパー類からペット用品までよろず消耗品数百品目。一度に再注文する量やサイズもあらかじめ設定できます。

「そろそろ切れそうだからあとで買おう」と思ったのに忘れてしまうことは良くありますが、Dashボタンは気づいた時点で目の前のボタンを押せば、あとは自動で再注文と配達までしてくれます。アマゾンのアプリを開いて商品を選んだり購入決定ボタンを押す手間さえありません。

米アマゾンは昨年から、キッチンなどに置いて必要な商品名を声に出すかパッケージのバーコードをスキャンすれば、食品・雑貨をカートに入れてくれるスティック型の注文デバイス Amazon Dashをテストしています。Dash ButtonはこのDashをさらにシンプルに、商品指定の手間をなくして「買おう」と思う場所に設置できるようにしたデバイスです。

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(こちらはスティック型でLEDバーコードスキャナと音声入力マイクつきの注文デバイス Amazon Dash)

あらかじめ自分で設定した日用品しか買えないとはいえ、誤って大量注文してしまわない仕掛けもいくつか用意されています。まず、家族それぞれが気づいて全員が押してしまう場合のために、一度誰かが押して再注文が始まれば、配送終了までは何度も押しても無効になります。

また誤って押してしまっても、注文する時点でスマートフォンのアプリに通知が届くため、配達前にすばやくキャンセルも可能です。

Amazon Dash Button はアマゾンのPrime会員向け無料。当初は招待制で注文を受け付けます。

アマゾンといえば多くの人にとって生活の一部といえる大手ですが、開発部門では当日発送どころか30分で届けるためドローンを活用したり(Amazon Prime Air)、倉庫業務の効率化に高度な汎用ロボットコンテストを開催したり、あるいは「あなたにおすすめ」を拡張して「買おうと思ったら近くまで届いている」投機的発送アルゴリズムを考案するなど、情け無用でイノベーションを推進する先端テクノロジー企業でもあります。

今回のAmazon Dash もボタン型だけではなく、開発者に向けてプラットフォームとしてAPIを公開して、さらに新しいアイデアを募集します(たとえば自分の補修部品を自分で買うロボット、フィルタ交換の前に注文する家電など)。

(2015年4月1日Engadget日本版「アマゾン、日用品の『物理ポチッとボタン』Dash Buttonを無料配布。押すだけで補充品を配達」より転載)


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