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【軍艦島】ドローンを使って3Dデータに 第1回「文化財保存・復元技術展」開幕

2015年07月22日 21時35分 JST | 更新 2015年07月22日 21時43分 JST

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7月22日(水)~24日(金)まで東京ビッグサイトで開催中の第1回文化財保存・復元技術展より。

今回が初開催となる『文化財保存・復元技術展』は、寺社仏閣や古文書、古美術品などの歴史的遺産を次世代に受け継ぐための技術を一堂に集めた展示会です。展示は瓦の製造や左官など職人による修復技術の実演や、文化財保存環境の構築に必要な機材、建物のシロアリ対策まで幅広い分野をカバーしています。

なかでもデジタルイメージング関連の機材やソフトウェアを扱う企業は、文化財の保存・修復に寄与する観点から、デジタルカメラやスキャナーといった撮像機器の活用事例を提案していました。

株式会社計測リサーチコンサルタントは、カメラ搭載ドローンが撮影した映像や3Dレーザー計測によって取得したデータをもとに3Dモデルデータを作成し、老朽化した建造物の形状記録や変位計測が可能になる技術を展示しています。

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計測データは撮影対象の特徴点やカメラ位置の3次元座標を含む内容。補修が必要な建造物の破損状況や、再現のために形状を保存しておきたい部位、崩落のおそれがあり人が立ち入れない箇所などをデジタルで残せます。

活用事例としては栃木県の野木町煉瓦窯、神奈川県の横浜松坂屋、島根県の清水谷精錬所跡、熊本県の万田坑、長崎県の軍艦島を紹介していました。

このうち軍艦島(端島遺構)については具体的な調査手法が紹介されており、全方位カメラとカメラ搭載ドローン、3Dレーザー計測による調査の様子を記録した映像が見られます。

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全方位カメラとドローンによって軍艦島全域の約6割の記録に成功したといいます。

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なお、データは擬似的に建造物内部を探索できるAR・VRコンテンツなどの元データとしても活用できます。同社によれば、悪天候による渡航不能時などに都市部でも軍艦島探訪を楽しめる代替コンテンツとして提供する計画もあるとのこと。

現在は立ち入り禁止区域となっている部分についても調査しているため、将来的に自治体の協力が得られれば、気軽に軍艦島を仮想探検できるようになるかもしれません。

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なお、軍艦島のうち現在は立入禁止となっている区域を擬似的に探検できる主旨の試みは、2013年にGoogleが実施したGoogle Mapのストリートビューが挙げられます。

このほか、8000万画素クラスのデジタルカメラバックを取扱うDNPフォトルシオとハッセルブラッドのブースでは、一般的なデジタルカメラよりもはるかに高精細な画像を撮影できるカメラシステムを大型の複写台と組み合わせて、古文書や巻物などの撮影・デジタル処理を行う複写システムを提案していました。参照するだけでも傷むリスクのある古い資料に代わって、高解像度のデジタルデータを補修や研究に役立てる発想です。

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大型複写台にデジタルバックとデジタルカメラを組み合わせた複写システム。カメラ部分は8000万画素の中判センサーを搭載するIQ180(430万円)とカメラボディRCAM(190万円)

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左は右資料の一部(中央)を拡大した画像。元の資料はハッセルブラッドのマルチショット機能で2億画素相当のイメージとして撮影しています

また、撮影用照明機器を扱うアガイ商事のブース担当者によれば、デジタルカメラによる資料の複写用途で用いる照明は、近年HMI(メタルハライドランプ)など強い熱を発する定常光よりも、撮影対象への負担が低いLEDやフラッシュを用いるケースが増えてきているとのこと。ブースでは面光源LED照明やストロボライトを中心に展示していました。

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LED面光源 ルニック

(2015年07月22日 Engadget日本版「ドローンで軍艦島を3Dデジタル記録。第1回『文化財保存・復元技術展』開幕」より転載)

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