Gmailが進化 最新アプリ「Inbox」登場 通販や旅行の予約メールもスマートに処理

Google が Gmailアカウントで使う新メールアプリ「Inbox」を iOS / Android / Chrome向けにリリースしました。
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Google が Gmailアカウントで使う新メールアプリ「Inbox」を iOS / Android / Chrome向けにリリースしました。

Inbox は Google の Gmail チームが、Gmail で得た経験を基に新規開発したアプリ。仕事からプライベートまであらゆる要件にメールが使われる現状を踏まえて、メールからシームレスに設定できるリマインダ(時間・場所)の統合、「明日まで・週末まで」など先送りするスヌーズ機能、近い要件やカテゴリのメールをまとめて確認できるバンドル機能など、メールから発生するタスクを見落とさず楽に完了するための機能を備えます。

さらに航空券の購入確認メールならばフライトの状況や航空会社のチェックイン用リンクを、通販の発送通知ならば荷物の追跡リンク、レストランの予約ならば地図や連絡先など、メール内容に応じたアシスト機能が特徴です。

Inbox の受信メール一覧(インボックス)には、同種のメールをまとめる「バンドル」と、個別メールを開かずに中身の重要情報を一覧できる「ハイライト」機能を備えます。

バンドルは現在のGmailでも選択できる自動カテゴリー分割(Inboxタブ)に近い機能。店舗やサービスからの安売り情報やクーポン等の「Promo」、自分が購入や注文した商品についての「Purchases」、航空券やホテル予約の「Travel」といった分野に関連メールが自動でまとめられるため、効率的に確認や処理ができます。バンドルは自前でも設定可能。たとえば特定のグループからのメールをバンドル化できます。

「ハイライト」は個別メールを開くことなく、リストから中身の概要を一覧できる機能。バンドルの仕分けと同じくメールの本文識別を使い、たとえば商品の出荷通知ならばサムネイル画像と製品名、配送時期と追跡リンクを、航空券を買ったらチェックインのリンク、画像が添付されていたならサムネイルなど、開かずにすばやく中身が分かり、メールから発生する作業やリンクを抽出してアシストします。

リマインダとスヌーズは、メールで降ってくる仕事や用事の管理実行を助ける機能。Google は特定の時間や位置情報と連動したリマインダーのサービスを以前から提供しており、モバイルのGoogle検索アプリやメモアプリ Google Keep、またAndroid Wear などさまざまな場所からアクセスできます。

Inbox ではメールアプリにリマインダーが統合されており、すばやく追加や確認が可能。リマインダーを追加する際にも、インボックスのメール内容から候補を自動補完したり、タスクを片付けるためのアシストがつきます。たとえば「予約」まで入れればメールのあったレストランを候補にしたり、予約のために電話する番号と発信リンクを示すなど。

スヌーズもメールで届く用事をうまくこなすための機能。メッセージやリマインダを「あとで(今日中に)」「明日」「来週」「特定日時」に先送りすることで、タスクに優先順位をつけすぐ片付けるべきことだけを目の前に残します。

メールのスヌーズといえば、「メールとはタスク管理である」との見切りから設計された新発想メールアプリ Mailbox の特徴ですが、Inbox by Gmail のスヌーズもよく似た機能です。

Inbox はiOS 7以降とAndroid 4.1以降のモバイルアプリと、Chromeブラウザ専用のデスクトップウェブ版で提供中。現在は少数のユーザーを対象にした招待制でのみ提供しており、誰かから招待を受けなければ使えません。Googleでは招待の枠が空きしだい案内するメール登録を受け付けています。(inbox@google.com にGmailアカウントで空メールするだけ)

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