iOS 9.0.1が正式公開 「アラームが鳴らない不具合」が改善

アップルが9月21日付けで「まもなくリリース」と予告していたiOS 9のバグ修正版が、速くも公開されました。名称はやはり『iOS 9.0.1』です。
Engadget日本版

アップルが9月21日付けで「まもなくリリース」と予告していたiOS 9のバグ修正版が、速くも公開されました。名称はやはり『iOS 9.0.1』です。

アップデート手順は従来通り、iOS機の「設定」アプリから「一般>ソフトウェアアップデート」メニューを開くことで可能。もちろんiTunes経由でもOKです。

修正されたバグのリストに記載されている項目は、予告されていた「スライドでアップグレード問題」(詳細は下記記事を参照ください)をはじめ、計4点です。

アップデート画面で表示されるバグ修正リストは以下の通り。

  • アップデート後に設定アシスタントを完了できないことがある問題を修正
  • アラームやタイマーが鳴らないことがある問題を修正
  • Safariや写真でビデオを一時停止すると停止中のフレームが歪んで表示される問題を修正
  • プロファイルを使用してカスタムAPNを設定するとモバイルデータが失われる問題を修正

このうちスライドでアップグレード問題は、1個目の「アップデート後に設定アシスタントを~」が該当します。

さて、2個目と3個目は比較的軽微なバグですが(といっても状況によっては、目覚ましが鳴らなかったら社会的なダメージが大きい場合もあるでしょう)、4個目は気になるところ。

ここでの「プロファイル」とは当然、モバイルデータ通信用のカスタムプロファイルでしょう。「モバイルデータが失われる」というのはおそらく通信不能になるという意味と思われますが、そうであれば遭遇確率こそ不明ながら、ダメージはかなり大きそうなバグです。

MVNO回線の一部では、APN設定でカスタムプロファイルの導入が実質上必須となるサービスもあるため、そうしたユーザーは情報を集めておく必要がありそうです。

なお画面の最後に表示されているセキュリティアップデート解説ページ( http://support.apple.com/kb/HT1222 )には、原稿執筆時は日本語のみならず英語でもiOS 9.0.1の項目はまだありませんでした。それだけアップデートファイルの公開を優先したと思われます。

合わせてiOS 9.0.1のリリースが予告されたサポートページも早速更新されており、iOS 9.0.1へのアップデートを含む解決方法になっています。ただし原稿執筆時は翻訳がされておらず、日本サイトでも英文表示となっている状態でした(おそらく24日朝には日本語表示になると思われます)。

このようにiOS 9.0.1は、数は少ないながらも根が深そうなバグを修正したバージョン。iOS 9の公開(9月16日)から約1週間でのスピードリリースとなった点からも、今回修正したバグに対するアップル側の深刻さが感じられます。

これからiOS 9にアップデートする方はもとより、既にiOS 9を使っている方も可能な限り適用しておいたほうが良さそうなアップデートでしょう。

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