ソフトバンク『アメリカ放題』無料キャンペーンを再開 高額請求の苦情相次ぎ

6月末以降、適用外になることを知らずに使ってしまったユーザーにも遡って適用されます。
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米国でソフトバンク端末を使っていたら高額の請求が来て困惑したかたに朗報です。ソフトバンクは米国訪問者向け定額サービス『アメリカ放題』の『サービス開始記念キャンペーン』再開を発表しました。

キャンペーンが終了した6月末以降、適用外になることを知らずに使ってしまったユーザーにも遡って適用されます。

アメリカ放題は米国でソフトバンク傘下のスプリントのネットワークを使う場合、あらかじめ申しこめば、通話やデータ通信が月980円の定額になるオプションサービス。

サービスとしては要申し込み・月額980円のはずですが、2014年9月のサービス開始以来、1年以上にわたって申し込み不要・利用料無料の開始記念キャンペーンなるものが続いてきました。

ソフトバンク的には『本来は要申し込みで月額980円、今だけ特別に申し込み不要・無料』の建前でしたが、開始以来ずっとこのキャンペーンが続いていたため、ここ一年以上は「ソフトバンク(の対応機種)なら、何もしなくてもアメリカで使い放題」(日本と同じ定額)状態でした。

この開始記念キャンペーンは今年6月末で終了しましたが、問題はユーザーに対する告知期間が短く、方法もホームページ上の案内や対象ユーザーへのSMS送信程度だったこと。

告知に気づかない利用者も多く、なにより「特別にキャンペーンで」無料とは意識せず、単にアメリカでも日本と同じ感覚で使い放題という認識のユーザーが多かったことから、7月1日以降に従量の通話料や海外バケットし放題(25MB以上で2980円/日)が適用され「何もしていないのに」不当な高額請求が来た、騙し討ちだとの苦情が相次いでいました。

今回のキャンペーン再開はこの問題を受けたもの。6月末に一旦は終了したキャンペーンを再開するとともに、7月1日から再開までに対象だったユーザーにも遡って適用するとしています。ソフトバンクによる釈明はこちら。

(......) このキャンペーンは、2014年9月の「アメリカ放題」のサービス開始とともに実施していましたが、「アメリカ放題」を多くのお客さまに認知していただいたことから、2016年6月30日(木)をもってキャンペーンを終了しました。

終了に当たってはホームページでのご案内や、米国に滞在中のお客さまや渡米してスプリントのネットワークを利用するお客さまにSMSでご案内しました。

しかしながら、十分な告知期間を設けられなかったことなどでお客さまを混乱させてしまったことを踏まえ、再開することとしました。

キャンペーンの終了時期は未定ですが、終了する場合は十分な告知期間を設けて改めてお知らせします。

お客さまには、大変ご迷惑をお掛けしましたことを、おわび申し上げます。

ソフトバンクは「「アメリカ放題」を多くのお客様に認知していただいたことから」としていますが、請求に苦情が相次いだところ見ると、サービス内容が認知されたわけではなく、単に「ソフトバンクならアメリカでずっと使い放題」だけが浸透していたようです。

高額請求の話題では契約の細目を把握していなかったユーザー側の認識も俎上に載せられますが、いずれにせよ、苦情が多発したり騙し討ちと思われた時点で、通信会社として告知や対応の仕方に問題があったことは否定できません。

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