PRESENTED BY エン・ジャパン

新しいことが苦手な、35歳以上に知ってほしい。AIとの上手な付き合い方

あなたの仕事が、取って代わられる前にできること。

2017年は、ビジネスや生活において、人工知能(AI)の利用が進んだ一年だったと感じます。秋には、AIを活用したスマートスピーカーが各社から発売され、「いよいよAI時代の始まり...」と、感じた方も多いのではないでしょうか。

AIの活用は、今後さらに進み、世の中にどんどん変化を起こしていきます。その変化するものの一つが「仕事」です。まだまだ20年以上働くミドル世代にとって、AIはどのような影響を及ぼすのでしょうか。「AIに代替されて無くなる仕事」について、転職コンサルタントに伺いました。

Q:現在ミドル世代が担当している業務の中に、10~20年以内にAIに代替されてなくなってしまう業務はあると思いますか。

まず始めに、10~20年以内に「AIに代替される業務の有無」を伺いました。「ある」と答えたコンサルタントは全体の81%。2016年に行なった同テーマの調査では76%であり、5ポイントアップしています。AI元年と言われた2017年ゆえの結果ですね。では、具体的にどのような業務がAIに代替されてしまうのか。続いて、聞いています。

Q:現在ミドル世代が就業している職種の中で、AIに代替されて、なくなると予想される職種を教えてください。

AIに代替されて無くなる職種に関して聞くと、「経理・財務・会計系」職が1位になりました。その理由としては、「曖昧さに対応しないポジションが多いから」、「会計知識や技術知識をAIに搭載すれば、人の手がいらなくなると思うから」、「高コスト且つアナログなマッチングを行う業務から代替えが進むと考えます」というコメントが集まりました。

第2位は、「秘書・アシスタント・一般事務系」職。こちらの理由については、「簡単な事務作業や分析など、機械的に行えることは代替しやすい」、「マニュアル通りの正確かつ迅速な処理に価値がある業務だから」、「バックオフィス系、製造の管理に関わる部分等はAIで代用可能になると思うため」となっています。

「数値化のしやすさ、パターン化のしやすさなど、AIの強い領域の仕事」から無くなっていくというコンサルタントの予測が見て取れる結果になりました。これから先、20年程度は働き続けるミドル世代にとって、参考にしたい結果です。

我々ミドル世代が働き始めた2000年代初頭と現在で、世の中は大きく変わりました。AI時代の到来によって、さらに大きな変化がやってきます。その中で働く私達はどんなことを考えてキャリアを積んでいけばよいのでしょうか?最後にアドバイスを伺いました。

Q:「AIが進化し、代替する業務がある」ということを前提に置いた時に、ミドル世代はどのようなことを心がけてキャリアを積んでいくべきでしょうか。

自分には無関係であると無関心になること、敬遠することをせず、情報収集を行うこと。

選択と集中。人がすべきこととAIに任せた方がいい作業を明確に振り分ける柔軟な考え方、行動力を積むべきだと思う。

新しいことに対するアレルギーを持つ人が多い。時代についていけるように頭をやわらかくし、時代の移り変わりを受け入れてすごした方がいいのではないでしょうか。

AIがまだ追いつけない「人間的」な要素が介在する業務でキャリアを積んでいくか、マネジメント・コミュニケーション力・専門技術・企画力などを磨けるようなキャリアを積んでいくべきと考える。

AIにはできない他者の気持ちを汲むようなコミュニケーション能力や、他者に感動を与えられるような人は社会の中でも唯一無二の存在になれると思う。

AIができることは切り分け、人間である自分ができることを強めていくことこそキャリアを積む上で重要なようです。ついつい頭が固くなりがちな世代ですが、柔軟にAIと馴染んでいきたいですね。

それでは。

[今回のレポートに使用した調査結果の詳細はこちら]

アンケート実施期間 : 2017年11月22日 ~ 2017年11月28日 / 有効回答数 : 181名

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