マリーケ・フェルフールトさんが安楽死。パラリンピック元ベルギー代表、車いす100mで金メダル

ベルギーの都市ディーストの発表によると、「数年前から安楽死を決めており、22日夕方にその選択をした」という。

ベルギーの元パラリンピックの金メダリストの、マリーケ・フェルフールトさんが10月22日、安楽死した。40歳だった。

出身国ベルギーの都市ディーストが10月23日、Facebookなどで発表した。 発表によると、「マリーケは数年前から安楽死を決めており、22日夕方にその選択をした」という。

フェルフールトさんは、元車いす陸上選手。2000年に脊椎変性疾患を発症し、体が麻痺したため、それ以来車いす生活になった。

2012年ロンドン大会では、車いす100メートルで金、200メートルで銀に輝いた。

アスリートとして結果を残す一方で、耐えがたい痛みとの戦いを続けてきた。

2016年リオ大会に参加した際に、「痛みがひどくて10分しか寝られない夜もあります」と吐露。それでもフェルフールトさんは、車いす100メートルで銅、400メートルで銀を獲得していた。

ベルギーは2002年、医師のほう助による自殺を認める法律を可決。この法律の下では、3人の医師による承諾書があれば、安楽死できる。「世界で最もリベラルな法律」と呼ばれている。

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