前澤友作氏、100万円を1000人に配る「お年玉」。「ベーシックインカム」の社会実験と表明

前澤友作氏、100万円を1000人に配る「お年玉」。「ベーシックインカム」の社会実験と表明
前澤友作氏の公式YouTubeより
前澤友作氏の公式YouTubeより
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ファッション通販大手「ZOZO」の社長を退任した前澤友作さんが2020年の幕開けと同時に、自身のツイートをリツイートした人の中から1000人に100万円をプレゼントする総額10億円の「#前澤お年玉企画」を発表した。

1月2日午後4時半現在で230万リツイートされるなど、話題になっている。

前澤氏は1月1日午前0時ちょうどに、公式ツイッターを更新し、プレゼント企画のツイートを投稿。「100万円で皆さまの人生がよりハッピーになりますように」とメッセージを投稿したうえで、「企画趣旨や当選条件などはYouTubeで説明してます」とした。

YouTubeの公式チャンネルでは、前澤氏は企画の趣旨について「社会実験」と繰り返し説明。「みなさまに配る100万円はみなさまをより幸せにするきっかけになるかどうか。100万円がみなさまにとってどんな影響があるか。これを知りたい」と語った。

前澤氏は1年前の2019年の元旦にも「総額1億円のお年玉キャンペーン企画」を発表したが、今回はそれをさらに拡大したかたち。ただし、1000人の当選者にはその後の変化や影響についてアンケートを行い、「100万円が与える影響を知りたい」という。

前澤氏はキャンペーンについて「真剣な社会実験」と語り、「協力してもいいよという専門家の方がいたら、お知恵を拝借したい」と社会学者や経済学者にも協力を呼びかけた。

企画の参加条件は、前澤氏のTwitterアカウントをフォローした上で、以下のツイートをリツイート(RT)するという内容。

日本在住の13歳以上で、複数アカウントを作成しての重複応募は当選資格を失うとしている。当選者は無作為に抽選で決定し、抽選結果は当選者のみにDMで行うという。締め切りは1月7日23時59分。

前澤氏は翌1月2日にもツイッターを更新。「僕が実験したいことは『ベーシックインカム、前澤個人でやってみた』です」と企画の意図についてさらに詳しく説明。

「ベーシックインカム」がTwitterのトレンド入りするなど、反響を呼んでいる。

前澤氏が1月2日に投稿したTwitter全文は以下の通り。

皆さん、想像してみてください!

『仮に、毎月8万3千円(年間約100万円)があなたに無条件で政府から支給されたら、あなたの暮らしや仕事はどうなりそうですか?』

ずばり#前澤お年玉で僕が実験したいことは「ベーシックインカム、前澤個人でやってみた」です

ベーシックインカム(以下BI)とは、政府が国民に対して毎月一定額を支給する仕組みのことで、世界中でその是非について議論がなされています。日本でも小さな議論はあるものの、大規模な議論や実験は僕の知る限りほぼありません。 ところで、BIにどんな利点があるかというと、、、

BI(例えば毎月8万円支給とか)によって、皆さんの生活が最低限保証され、少し余裕が生まれると、好きなことを仕事にできたり、よりクリエイティブなことに時間を使えたりで、結果として労働生産性が上がり、収入も消費も増え、全体的な経済効率がプラスになるのでは?という考え方です。

興味のある方はさらに調べてもらうと分かりますが、最近だとロケット開発でも有名なイーロンマスクがBIについて熱く語っていたり、古くはあのキング牧師が演説で語っていたり、とにかくガタが出始めた現行の資本主義システムを補正する役割として、世界中でBIは大変注目されているわけです。

そしてもちろん僕も昔から注目してましたが、政治家でもない自分に具体的にできることもなく、ただぼーっと考えてるだけでしたが、もう自由の身、行動あるのみ、事件は現場で起きてるぞ!ってことで「ベーシックインカム、前澤個人でやってみた」 #前澤お年玉 開催にいたるわけです。

「困っている人を助けたい」

前澤氏は12月7日、Twitterに「世の中、理不尽だなーって思うこと何かありますか?」と投稿。「理不尽なことを解決するようなビジネスに挑戦したい」と表明していた。

ZOZOの代表取締役退任を発表した際の会見でも、新事業では「困っている人を助けたい」と語っていた。こうした強い思いが、今回の「社会実験」に結びついているようだ。

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