ジップロックを傘にリサイクル ⇒ 駅でシェアリングするサービスが始まる。

使用済みジップロックを回収し、別のプラスチック製品に作り替えることで廃プラスチック問題の解決に貢献する活動です。
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旭化成ホームプロダクツテラサイクルジャパンNature Innovation Group(アイカサ)ビームスは7月29日、ジップロックをリサイクルした傘のシェアリングサービスを展開する「Ziploc RECYCLE PROGRAM」の開始を発表した。

Ziploc RECYCLE PROGRAMは、使用済みジップロックを回収し、別のプラスチック製品に作り替えることで廃プラスチック問題の解決に貢献する活動。使い捨てビニール傘の廃棄問題に着目し、ジップロックをリサイクルした傘を、傘シェアリングサービスで運用する。

旭化成ホームプロダクツを中心とした4者協同のプログラムとなっており、回収とリサイクルをテラサイクルが、傘のデザイン監修をビームスのBEAMS COUTURE(ビームス クチュール)が、傘シェアリングサービス運用をアイカサが実施する。

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まずは、7月29日よりテラサイクルの「Ziploc リサイクルプログラム」でジップロックの一般回収を開始。9月中旬には、生産過程で出る廃棄品を使用したリサイクル傘のシェアリングサービス運用を西武鉄道池袋線池袋~飯能駅(26駅)を中心に都内で開始する。

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旭化成ホームプロダクツは、 持続可能な社会の実現に向けてサステナブル方針を策定。この方針のもと、ステートメント「あたりまえのまいにちを、この先も、ずっと。」を掲げ、今回の新規プロジェクトを発足。豊かな食生活や健康的な暮らしをかなえるためのアイディアなどの日々の暮らしに寄り添う取り組みから、食料問題やエネルギー問題、気候変動への対策といった未来の暮らしを守る取り組みまで、SDGs(持続可能な開発目標)に表される社会課題を見すえた取り組みを推進する。

テラサイクルは、「捨てるという概念を捨てよう」というミッションのもと、従来廃棄物として捨てられていたモノや、リサイクルが困難とされているモノを世界各国で回収し、様々な製品にリサイクルする米国発の環境ソーシャルベンチャー。現在21ヵ国で事業を展開しており、大手企業やブランドと協働で使用済み製品やパッケージなどを回収、原料や製品としてマテリアルリサイクル(再資源化)している。

アイカサは、2018年12月にサービスを開始した、日本初の本格的な傘のシェアリングサービス。突発的な雨の際でも、ビニール傘を購入せずにアイカサを借りて利用でき、雨が止んだ際には最寄りの傘スポットに傘を返却できる。現在は、東京都内全域と、福岡、岡山、関西、名古屋などを合わせて、スポット数約700ヵ所を展開。

ビームスは、BEAMSのデッドストック商品などをリメイクし新たなアイテムへアップサイクルするブランドとして、2017年10月よりBEAMS COUTUREを展開している。

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