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保育士試験の科目一部免除へ 福祉士に特例

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3福祉士への否定的意見は出なかった

厚生労働省の「第4回保育士養成課程等検討会」(座長=汐見稔幸・白梅学園大学長)が開かれ、福祉系の国家資格を持つ人が保育士試験を受験する際に、科目の一部を免除するかどうかについて議論した。

現行制度では、幼稚園教諭の免許状を持つ人は、保育士試験の受験科目の一部を免除されている。しかし、介護福祉士や社会福祉士、精神保健福祉士など福祉系国家資格の場合は免除規定がない。一方、保育士養成施設の卒業者は、介護福祉士養成施設で課程の一部が免除されている。

会合では、福祉系国家資格と保育士の養成課程の科目を比較。厚労省は、どの福祉系国家資格を対象に、養成課程の履修科目の免除を実施するかや、保育士試験科目の免除を行うかを論点に挙げた。

免除規定を設けることについて、委員からは「保育士資格にさまざまな領域から入ってくるのは止められない」(阿部和子・大妻女子大教授)などと、3福祉士に否定的な意見は出なかった。

ただ、小規模保育などで働く子育て支援員については「本来、保育士は学校で資格を得るもの。きちんと試験に合格して頂くのがいい」(村松幹子・全国保育士会副会長)と慎重な意見が出た。

保育の担い手確保をめぐっては、政府が2015年6月に閣議決定した日本再興戦略で、福祉系国家資格者や子育て支援員が保育士を取得しやすくなる方策を検討することが盛り込まれていた。

会合後、厚労省の朝川知昭・雇用均等・児童家庭局保育課長は記者団に対し「議論してみないと分からないが、少なくとも共通科目のある社会福祉士と介護福祉士は特例を措置しないといけない」との見通しを語った。結論は今年度中に出すという。

(2016年5月31日「福祉新聞」より転載)