BLOG

自分を相対化すること

2015年06月04日 22時59分 JST | 更新 2016年06月03日 18時12分 JST

これも世の流れかと感じるが、この2年で円安が40%以上も進み、海外で円をドルに替え持ち出し支援を続ける団体にとっては塗炭の苦しみを味わっている。

現地政府と交わす契約はすべてドルベースで、500万ドルという契約でサインをした3年前は4億円という計算だった。ところが日本政府が一気に円安を進めたせいで、それが今では6億円になる。1.5倍の円を払わなければ契約を履行できなくなっている。かといって、日本政府が支援のお金をわれわれのために回してくれるわけもなく、さまざまな自助努力でこれを解消しなければならなくなっている。

私たちにとっては、はっきりいってこの円安誘導の金融介入は迷惑なだけだった。

アジアの経済勃興を肌身で感じているこの身にとっては、日本のこれからの失速はもうどうしようもないのではないかと思ってしまう。

人口は毎年1%減り、少子高齢化も進み、中国をはじめとしてアジア各国はさまざまな分野で追い上げ、日本のフィールドを脅かしている。さらにはアメリカやヨーロッパの国々の企業だって、どんどん経済発展するアジアに食い込んできている。

医療分野だって20年前は、どこの病院に行っても日本製品をたくさん見たが、今ではドイツだのフランスだの中国だのという製品ばかりで日本製品はすっかり見なくなった。気がつけば、日本の頼みの綱、車だってそうなっているかもしれない。

日本人は、この島国の中で閉じこもり、長い間デフレを貪っていたのでいまだに気づかないかもしれない。

かつてオーストラリアなど物価が安くて、日本人たちはバンバン、旅行や留学に行っていた。今、オーストラリアではラーメン1杯が2000円するということが日本人には理解できているだろうか?

一杯380円の牛丼が、本当は、日本レベルのサービスも含めると1000円の値打ちがあると理解できているだろうか?

石油価格の暴落に修飾されて、まだピンと来ていないのかもしれないが、今のままではやがて物価はどんどん上がり始めると思う。世界レベルの視点で考えたときに、すでに円の価値は40%以上もこの2年で吹っ飛んだのだ。銀行で1%にも満たない利子を受け取り喜んでいる間に、100万円は実質60万円になったのだ。

これから世界経済がさらに激しく混ざり合い、人々が流動していく。本当に日本人たちはその準備が出来ているのか?

大阪都構想が否定されたようだが、それは決してシルバー世代の無料地下鉄代などをアピールして票を集めるようなことをするものではなかったはずだ。首都機能の分散と、地盤沈下しもう何も有効な手立てを打てていない関西経済をいったいどうするつもりなのか?

昭和のはじめか大正の頃は、大阪は日本で最大の人口を抱え、最大の都市だった。それは今ではこの様で、若い世代は生活にアップアップしている。本当は大阪都構想は大阪市民だけの問題ではない。大阪府民全体の問題であり、私の実家がある大阪市のすぐ上の吹田市にとっても将来、死活問題になるかもしれないのだ。

都構想の何が良い、何が悪い。言い分は全くそれどれにあるが、今のままでは大阪は緩やかな自殺状態にあり、現状を変えなければいけないことだけは確かのだ。

日本の国内だけを見ていては、正解は得られなくなっていると思うのだ。

アジアを見て、世界を見て、それで今どういう決断をすべきかを考えなければ、きっと将来大きな代償を払うことになる。

日本が韓国のように経済が悪化し、大学を卒業しても就職が厳しい状態になることは、決して悪いことでもないのかもしれない。韓国人のように、生きるために韓国を飛び出し、世界に散ってゆく。

日本人も世界に散って、多くのビジネスを成功させれば、それは将来すごいネットワークとしてファンクションするに違いない。

日本は70年前、戦争に負けて、そして世界は日本語ではなく英語になってしまった。

この時代に、外国人が日本で働くためには、日本語試験なるものをパスしなくては働けないような縛りがある分野も多い。今の時代にこれってどうなの?と思う。

日本も英語を小学生から導入し、もっともっと英語化をと国策としていっているくせに。これってどうなの?

もう世界で、アジアでそんなことをやっている国はあるのかな?

優秀な人が英語ではなく、日本語を優先して覚えて、日本を選択して来てくれると考えているのだろうか?

私がアジア人の親ならば子どもに将来のために、英語か中国語を習えというに決まっている。

若い人には一度は必ず海外に出ることを勧める。

日本という国と、自分という人間を世界の中で相対化しないと、きっと時代に振り回され自分の理想とか夢とかなんて実現できなくなってしまうから。

だから、、、

とにかく出ろ!

若いうちに出ろ!

何度も出ろ!

そして、アジアを感じ、中国を感じ、世界をその身、その若い感性で感じてつかみ取れ!

「日本国内の、状況に右往左往せず、世界から日本を見て生きていけ!」

2015-06-04-1433384839-4071754-JN2_5728.jpg