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アスリートのセカンドキャリア問題を解きたい

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    「二兎を追う。」

    リオで15位という中途半端な成績をおさめ、

    これから東京五輪で金メダルを目指す中で、

    二兎を追えないか。

    そんな目標を持っている。

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      「オリンピックに出ること」が夢だった私は、

      オリンピック前年の2015年に会社を退職して、無職になった。

      無職になって追い込まれた方が、「オリンピックに近づけるのではないか」という、

      まさに若気の至りのもとで、退職した。

        幸いにもオリンピックに出場することができ、

        結果は(誰も知らないという点で)ご存知の通り、ニュースバリューのない15位という結果だったが、

        夢を叶えることができたことは、本当に良かったと思っている。

        だが問題は五輪が終わった後に起こった。起きていた。

          「将来が不安だ!!

            まさに若気の至り。気づかなかった。わかってはいたが、わかってはいなかった。

              どうやら私は「アスリートのセカンドキャリア問題」というものの渦中にいるらしい。

              会社を辞めたおかげで、練習時間は増えたが一気に不安定な身分になった。

              ボート競技の場合、自主的な練習にはほとんど費用はかからないが、

              日本代表になると強化合宿に1日3000円〜5000円支払わなければならず、

              その支払いすら自力では厳しくなってしまった。

                一橋大学という就職にはそんなに困らないと言われている大学を出たはずだが、

                漕ぐたびに単語を忘れ、漕ぐ延長で会社を辞め、

                漕ぐことしかできない29歳が今ここに誕生している。

                  「このままではマズイ」、と心から思う。

                  アスリートが、アスリートとして生きていける人間はごく少数だ。

                  私のようなオリンピック選手のエキストラが生きていくには、どうしたらいいのか。

                  競技をメジャーにする以外に、メジャーじゃなくても選手兼社会人として

                  生きていける方法はないのか。

                    わからない。だけど一つの方向性として、とりあえず英語を勉強しようと思っている。

                    TOEICやTOEFLで満点近ければ、オリンピックのエキストラでも

                    なんとか生きていけるんじゃないか、どこか雇ってくれるんじゃないか、注目してくれるんじゃないか、そう思っている。(現状TOEFL120点中20点ぐらいだが。)

                    テレビで英語を話している日本人選手を心からカッコいいと思うし、

                    ボート競技においても情報は全て英語なので、圧倒的に有利に(圧倒的マイナスがゼロに)なるだろう。

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                      「一意専心」「二兎を追う者は一兎をも得ず」

                      そういう日本語の美しさに惹かれて、

                      会社を辞め、オリンピックに出ることができたが、

                      次は「文武両道」という言葉、

                      英語では「デュアルキャリア」というらしいが、

                      そんな言葉を胸に、あと3年ちょっとを生きていこうと思う。「文」と「武」の相乗効果を信じて。

                        以前会った五輪銀メダリストで医者の同い年のイギリス人や、

                        ボート漕ぎながら5位になった年下のハーバード卒のプログラマーみたいに、

                        あっちもできる、こっちもできる

                        そんな漫画の主人公みたいな彼らに近づけれたらいいな。

                        医者にもプログラマーにもなれなくとも、英語ができるようになれば何かが見えてくるかなと思っている。

                          「アスリートのセカンドキャリア問題」という欧米には存在しないらしい日本の問題解決に

                          一石投じられれば、自分が生きた価値があるように思う。

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