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自信を。

2016年03月26日 15時47分 JST | 更新 2017年03月26日 18時12分 JST

自分は自分に自信がなかった。

だから自信が欲しかった。自分がこの世に生きていい理由、そんな自信が欲しかった。

人並みの自信をつける、そのためには「結果」が出れば自信がつくに違いないと、努力した。頑張った。つもりだ。

「努力は報われる」、その言葉を信じて、頑張った。結果は出なかった。

「努力は報われる」、それなのに結果は出ない、その理由として唯一考えられたのは「自分は何をしてもダメな奴」だということだ。だから努力をするたびに、自分に自信を無くした。努力は自分にとって自己否定の材料だった。

「努力は報われる」、結果は出ない、それは自分がダメだから。自分はダメな奴、自分はダメな奴、その循環を何年も繰り返した。「努力賞」。最悪な賞だなと思った。

努力すれば、自分に自信がつく。それは無かった。

そして、「結果」が出れば、自分に自信がつく。それも無かった。

高校まで、スポーツをどれだけ頑張っても結果が出ず、それならば勉強だと、「部活」と「勉強」と「恋愛」ぐらいしか価値観のない当時の自分にとって、かっこ良くもなくスポーツもできない自分にとって、残りは「勉強」だと一生懸命勉強した。そして浪人した。

運良く予備校の素晴らしい先生、友人に恵まれ、一橋大学という大学に合格することができ、「やっと自分に自信がつく」と思ったら、それは無かった。

一橋に行けば、周りはみんな一橋生だった。当たり前の話に、気付けなかった。

そしてスポーツを始めた。大学の先輩に「まだ間に合う」と勧誘された、ボート競技だ。

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才能があったのか、今までの努力がボートという競技に花開いたのか、ボートを始めて2年でU23で世界2位になった。日本人初で、凄いことのはずだが、その結果で自分に自信がつくことは全くなかった。

今まで何年も何年も追いかけてきた「自信」、それを手に入れるために追い求めた「結果」、それがやっと手に入った。だが、つかなかった。自信はつかなかった。運だと思った。凄い人は日本にも世界にも他にたくさんいると思った。上には上がいる世界がさらに広がるだけだった。

自分にとって「自信」とは「誰かと肩を並べられる取り柄」だったように思う。要は「俺すごいだろ」だ。だが、難関大合格や、スポーツでの成功も、「自慢」にはなっても「自信」にはならなかった。求めてたのは自慢だった。だから空虚だった。自慢探しの旅に自信は落ちてなかった。

いま自分にはそれなりに自信がある。自慢できることはない。無職だし年収はゼロに近い。

自信。自分に自信ある人は二種類だと思う。

人のせいにする人。

自分の「考え方」のせいにする人。

この二種類だと思う。

人は必ず失敗する。基本うまくいかない。その時にどうするか。自信はその対応の仕方で変わる。

自分に自信がない人は、自分のせいにする。「自分は何をやってもダメな人間なんだ」と。それで問題を解決しようとする。

自分に自信がある人は、先述した二種類だと思う。

人のせいにする人は、「自分が失敗するわけがない、問題は環境や、誰々のせいだ」とする。結果、どれだけ失敗しても自信をなくすことはない。自分は悪くないから。

もうひとつ、自分の「考え方」を変える人は、自分のせいにも、人のせいにもしない。「なぜこれで成功すると考えたのか」を考える。それを変える。失敗の原因を間違った思い込みのせいにする。自分のせいにしない。

なぜそう考えたか、それが問題の発端であり、その発見と改善が問題解決であることを知っている。だから失敗で自信を無くさない。むしろその「発見」を喜ぶ。

自分自身を否定するのではなく、「自分の考え方」を否定する。「自分がダメだから」ではなく、「こう考えたら失敗する」と思えるかどうか。今の自分の考え方を否定、改善できれば、その失敗の積み重ねが自信になる。少なくとも自分はそうだった。

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いま思えば、自分がスポーツで結果が出なかった理由は自分がダメだったわけじゃない。間違った練習し、正しい練習しなかったから強くならなかった。それだけだ。

勉強もそう。テストに出るところを勉強せず、テストに出なかったところを勉強した。だから落ちた。それだけだ。

必ず物事には原因がある。その原因を探せばいい。その原因には必ず自分の思い込み、考え方がある。その探求の積み重ねが自信になる。

「自分がダメだから」は、逃げでしかない。そしてもったいない。「あいつのせいで」、それは怒りしか生まない。それもまた、もったいない。

自分がこれが正しいと思って、行動した。そして失敗した。なぜ正しいと思ったか。それを繰り返していく。自分のせいにしない、自分の考え方のせいにする。そしてその考え方は変えられる。どんどん良くなっていく。明らかに人が原因の失敗も、その人がなぜそう考えてるのか、考えれば怒りは生まれない。

失敗は発見だ。「自分の思い込み」に対する発見だ。知れば知るほど、自分がどういう人間か分かってくる。それが自分という人間に対する自信になる。だからたくさん体験し、発見したほうがいい。

自慢のネタ作りは自信にならないし、自己否定も自信にはならない。自信は奪い合うものではない。誰もが自分自身の積み重ねによって獲得できるものだと思っている。

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昨年秋退職、現在無職。ボート(漕艇)日本代表。来月4月下旬のアジア大陸予選(韓国)で、リオ五輪出場権獲得を目指す。

https://www.facebook.com/nakano.rowing/

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