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お見事!日産の三菱自動車救済出資

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三菱自動車のニュース・リリースでは、「本件に関しては、本日開催の当社取締役会において議論する予定」としていますが、多くのメディアが、日産が2,000億円を三菱自動車に出資して救済するとともに、筆頭株主として傘下に収めることを報じています。

それを受けて、三菱自動車の株に、買い注文が殺到し取引が成立しなくなっているようですが、日産も素早く手を打ったものです。

リコール隠し問題発覚の際、三菱グループからの救済では改革できなかったので、いずれかの自動車メーカーの傘下に入るのだろうと思っていたのですが、ここまで早いと、ゴーンさんの意思決定力のなせる技なのか、水面下ではかなり前から進んでいた話なのかもしれません。

問題となっている軽自動車以外の別の車種でも走行試験をせずに、計算だけで燃費データを得ていた疑いがあることを三菱自動車は明らかにしており、燃費偽装が軽自動車だけでなく、全車種に渡ったものである可能性もあります。

燃費偽装の余波で、4月の軽自動車販売台数は三菱が前年同月の44.9%減、日産が51.2%減のダメージを受けました。しかし、普通乗用車に関しては、三菱自動車の4月の販売はむしろ対前年同月比で38.2%増と増えていたのですが、そちらも一時的な増えただけで、普通車への影響も避けられません。

それが表に出た際のダメージの大きさを考え、両社で検討していたのかもしれません。

ほんとうに素早く、見事な仕事です。

三菱自動車が日産の傘下に入れば、日産ルノーの2015年の世界販売台数は、853万台で、三菱自動車の122万台を加えると、975万台となります。トヨタ1,015万台、VW993万台、GM984万台と台数ベースではGMとほぼ互角になります。

日産が、出資に見合うだけのものを手に入れるのかどうかはわかりかねますが、ルノー・日産グループの販売力でテコ入れできる車種もあるでしょうし、開発拠点が増え、製造の柔軟性も増すのでしょう。規模のメリットはあるはずです。

もはや自動車は短期的な販売台数ベースの競争よりは、生産方式のイノベーションによる効率化や、自動運転などの情報化、電気自動車や燃料自動車といった次世代自動車の開発と普及などに焦点が移ってきたと思うので、それらでどんなメリットがあるのでしょうか。

それよりは、ネタフルさんがご指摘ですが、現在、日産は横浜Fマリノス、三菱自動車は浦和レッズの筆頭株主です。同じ会社が2チームを持てないので、浦和レッズの株の行方が気になるところです。

(2016年05月12日「お見事!日産の三菱自動車救済出資」より転載)