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食がミラノのデザインウィークでテーマになる

2015年04月23日 16時36分 JST | 更新 2015年06月22日 18時12分 JST
Vittorio Zunino Celotto via Getty Images
MILAN, ITALY - APRIL 17: Atmosphere during the #PepsiChallenge Round Table At The PepsiCo 'Mix It Up' Space During Milan Design Week on April 17, 2015 in Milan, Italy. (Photo by Vittorio Zunino Celotto/Getty Images for Pepsi)

■ 4月のミラノはデザインウィーク

先週、ミラノのデザインウィークが開催されました。毎年4月、郊外の見本市会場で開催される国際家具見本市と共に市内で何百ものイベントや展覧会が行われるのです。見本市自身も6日間で約31万人が訪れ、その70%近くは外国からの訪問者ですから、世界中のデザイン関係者がミラノに大挙して訪れる大イベントです。

このデザインウィークで色やカタチのトレンドを知るのも当然業界人には必要でしょうが、もっと別の活用もできます。それは、今、世界のクリエイターが何を見て何を考えているかを知るヒントを得ることです。

僕はこのイベントを長年見てきて、2008年よりブログにその感想を記してきました。もちろんすべてを見尽くすことはできないので見られる数は限定されますが、それでも作品を眺め、説明を読み、他の見学者の反応を観察しているとさまざまな発見があります。

■ 食に関心が集まるわけ

この数年、食関係のデザインが増えました。厨房や調理用品あるいは食器類だけでなく、食空間の提案などが多くあります。あるいは料理そのものもあります。これにはいろいろな背景が考えられます。

飽食時代における更なる楽しみの追求。どこの国でも地方活性化がテーマになり、その際に食と観光は比較的入りやすいドアである。あるいは世界の人口が増え続けるなかで食糧危機が差し迫っている。人々にメッセージを伝えるのに「胃袋」を掴むのは手っ取り早い。健康や食の安全に対する意識の向上がある。

これ以外にも理由はたくさんあるでしょうが、とにかく食への関心が増しています。尚且つ、今年は5月から半年間、ミラノにおいて国際博覧会が開催され、そのテーマが食です。そのため今年のデザインウィークでは、いわゆるストリートフードの提案も多く見かけました。カジュアルでありながらファーストフードの悪いイメージを回避することを探っています。

問題そのものの提起にあたっては、デザインではなくアートを活用しているのですが、その点に関しては、僕が書いたこの記事をご覧になってください。