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横浜市営地下鉄ブルーライン、快速成功のカギは交通環境の充実

2015年05月20日 15時10分 JST | 更新 2016年05月18日 18時12分 JST

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ブルーラインは、横浜市の南北を縦断する。

横浜市交通局では、市営地下鉄ブルーラインのダイヤ改正を2015年7月18日に行ない、日中時間帯に快速を新設する。私は成功のカギとして、"交通環境の充実"をあげたい。特定地域に絞って、解説を試みよう。

■横浜市北部をモデルケースとして

ブルーラインの快速は、あざみ野―新羽(にっぱ)間の各駅、新横浜、横浜、桜木町、関内、上大岡、上永谷、戸塚―湘南台間の各駅に停まる。既存の施設を活用しているため、日中時間帯(平日10~16時、土休9時半~16時)のみの運行となり、1時間あたり2本を設定する。

私が注目しているのは、横浜市郊外の、あざみ野―新羽間、戸塚―湘南台間が各駅に停まること。神奈川新聞の記事によると、同局は「快速電車で郊外部から中心部に遊びに来て」とコメントしている。

特に前者は、都筑区発足以降、人口が増え続ける港北ニュータウン4駅(中川、センター北、センター南、仲町台)が含まれているので、横浜市北部に絞って話を進めよう。

■わかりやすい案内と乗り換え時間が重要

ブルーラインの快速を成功させるには、グリーンラインと市営バスとの連携強化だ。「どの列車、どのバスに乗れば、ブルーラインの快速に乗り換えられるのか?」とお考えの横浜市民が多いと思う。

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市営バス301系統仲町台駅行きの時刻表。日中時間帯は、快速接続重視のダイヤをお願いしたい。

グリーンラインの各駅(センター北とセンター南を除く)、市営バス当該系統の時刻表で、ブルーラインの快速接続便については、発車時刻の色を青に変えて、わかりやすく、周知しやすくすることが大切だ。放送や行先表示器などで、「センター南で、ブルーラインの快速にお乗り換えができます」という案内があってもいい。

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特に市営バスの場合、終点などで快速との接続時間を10分程度確保すべきだ。例えば301・304系統では、江田駅付近で渋滞が発生すると、最短3分程度遅れてしまう。さらに、センター南駅(市営バス、東急バス)とセンター北駅(東急バス)については、バスターミナル1階、プラットホーム2階、きっぷうりばと改札口3階という構造のため、遠回りを強いられる。

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私は"市営バスの巻き返し"を期待したい。ブルーラインあざみ野―新横浜間延伸開業時、同局が港北ニュータウンの市営バス路線をやみくもに再編成した影響で、利便性が低下し、利用客の減少を招いたからだ。のちに、港北ニュータウン営業所の廃止や、運行区間の見直しなどを余儀なくされてしまった。

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市営バス301系統。かつては、"時刻表いらず"の運転本数を誇っていた。

快速が新設されるからといって、市営バスの運行区間や本数に大きな変更はないと思うが、利用客増加の可能性はある。市営交通の相乗効果があらわれるかに注目したい。

■東急バスの対応にも注目

港北ニュータウン4駅のうち、中川はすでに路線バスが消滅、センター北は市営バスが撤退し、東急バスのみが発着する。

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東急バス。一部の路線では、市営バスと共同運行をしている。

快速を盛況させるには、東急バスの力も必要不可欠だ。東急バス沿線にお住まいの方々も「ブルーラインの快速発車時刻を知りたい」と考えるだろう。先述した"わかりやすい案内"にしていただけるとよい。ダイヤについては改正なのか、現行通りにするのかは市営バス共々不明。こちらも、東急バスと市営地下鉄の利用客増加という、相乗効果が期待できよう。

ブルーラインの新ダイヤは、2015年6月中旬に発表される予定だ。

Yahoo!ニュース個人より転載)