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特急〈スーパーひたち〉〈フレッシュひたち〉フォーエヴァー

2014年10月31日 18時06分 JST | 更新 2014年12月30日 19時12分 JST

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〈ひたち〉という列車愛称は、1963年10月1日に準急として登場した。

JR東日本では、上野東京ラインの開業日を2015年3月14日に決定した。併せて常磐線特急の見直しを行ない、列車愛称も"平成生まれ"から"昭和生まれ"に戻るだけではなく、全車指定席制となる。

■651系-在来線初の130km/h運転-

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651系は、3色LED式のヘッドマークも特徴の1つ。

JR東日本では、エル特急〈ひたち〉に使用している国鉄特急形電車485系の老朽取り替え用として、651系の開発に着手し、1988年12月に登場した。基本編成7両、付属編成4両で、列車の輸送量に応じて増解結できる態勢をとった。

車体はミルキーホワイトをベースに、グレーとグリーンのアクセントカラーを添え、窓回りを黒く囲い、連続窓ふうに魅せた。国鉄とは一線を画する斬新な車両で、「タキシードボディー」と呼ばれた。インテリアも"ゆとり"を重視し、大幅にグレードアップされた。

651系は、1989年3月11日のダイヤ改正で、「エル特急(現・特急)〈スーパーひたち〉」としてデビュー。地上設備の改良と車両の進化により、上野―日立間で在来線初の130km/h運転が実施され、上野―水戸間のノンストップ列車が最速66分(表定速度106.8km/h)で結ばれた。料金(運賃+特急料金)もエル特急〈ひたち〉と同額なので、乗客からも好評を得た。

その後、651系の増備に伴い、1990年3月10日のダイヤ改正で、エル特急〈スーパーひたち〉の日中は、毎時1本体制となる。同社は、"上野00分(ジャスト)発が〈スーパーひたち〉、30分発が〈ひたち〉"というパターンダイヤを確立した。

■E653系-ゆとりより座席定員を重視-

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現在、E653系の大半は特急〈いなほ〉〈しらゆき〉用に改造された。

同社はエル特急〈ひたち〉用の485系を置き換えるべく、E653系を開発し、1997年7月に登場した("JR東日本の車両"を明確にするため、1993年より「E」を付与している)。当初は基本編成7両のみ新製された。

E653系は651系の"格下"という位置づけで、グリーン車なしのモノクラス編成(普通車のみ)である。シートピッチも485系と同じ910mmだが、座席下の暖房を吊り下げ式にしたので、足を思いっきり延ばせる。座席はリクライニングだけではなく、座面もスライドできる。

エクステリアは、編成ごとに沿線の自然や観光資源をイメージしたテーマカラーを決め、スカーレッドブロッサム(緋色の花、紅梅を表す紅)、ブルーオーシャン(青い大洋を表す青)、イエロージョンキル(黄水仙を表す黄)、グリーンレーク(緑の湖を表す青緑)の4色を車体腰部とスカート(排障器)に塗装し、華やかさを醸し出した。

設計最高速度は140km/h(最高運転速度は651系と同じ130km/h)、取手―藤代間のデットセクション(電流切換区間)では、室内灯の消灯(非常灯を除く)がなくなり、性能や技術の面では651系より勝る。

E653系は「特急〈フレッシュひたち〉」として、1997年10月1日にデビュー。エル特急〈ひたち〉の一部を置き換えた。翌1998年11月、付属編成4両も登場し、テーマカラーをオレンジパーシモン(袋田の滝を表すオレンジ)とした。併せて基本編成も増備され、同年12月8日のダイヤ改正で、エル特急〈ひたち〉などが廃止され、485系も退いた。

以降、特急〈フレッシュひたち〉は7・11・14両で運転され、朝夕ラッシュ時では、上野―土浦間の停車駅を増やし、ホームライナー的な役割も担う。

2002年12月1日のダイヤ改正で、同社では管轄の「エル特急」すべてを「特急」に、上野―勝田間の特急を〈フレッシュひたち〉にそれぞれ統一した。これに伴い、651系も同列車の運用に就いた。

■E657系投入

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E657系は、各座席のひじかけにパソコン用コンセントを備えている。

2012年3月17日のダイヤ改正で、E657系がデビュー。10両固定編成となり、特急〈スーパーひたち〉〈フレッシュひたち〉の運用に就く。651系は速達タイプ(一部列車を除く)、E653系は停車タイプに分けられていたが、E657系は完全兼用とした。

翌2013年3月16日のダイヤ改正で、常磐線特急をE657系に統一。ただし、同年10月1日より、E657系の座席上方に指定席発売情報ランプを設置するため、特急〈フレッシュひたち61・4号〉のみ、651系の運用が復活した(2015年3月13日をもって、運行終了予定)。

2015年3月14日より、特急〈スーパーひたち〉を「特急〈ひたち〉」、特急〈フレッシュひたち〉を「特急〈ときわ〉」にそれぞれ改称。併せて大半の列車を上野発着から、品川発着に変更される。

なお、特急〈ひたち〉は17年ぶり(東京直通は1973年以来42年ぶり)、特急〈ときわ〉は30年ぶり(当時急行)の復活となる。

■常磐線特急にも"スワローサービス"を導入

同社では、2015年3月14日より常磐線特急の全車指定席化を実施する。普通車については、従来通り、事前に指定された席のきっぷを購入すると、着席が保証されるほか、座席の指定を受けなくても空席に坐れる。

空席の有無などについては、座席上方に先述した指定席発売情報ランプを設け、信号機と同じ緑、黄、赤のいずれか1つを点灯する。

●赤:空席(座席指定を受けていなくても坐れる)。

●黄:まもなく、座席の指定を受けた乗客が現れる(停車駅に到着するまで、別の空席に移動もしくは、降りる支度をしなければならない)。

●緑:指定席発売済の区間(座席指定を受けていない場合は、坐れない)。

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特急〈スワローあかぎ〉の「スワローサービス」は、普通車のみ。

このサービスは、"特急〈スワローあかぎ〉の進化版"といえる。同列車も全車指定席制で、「スワローサービス」(グリーン車を除く)と銘打っているが、車内に指定席発売情報ランプがないので、非常にわかりにくい。

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併せて常磐線の特急料金も一新される。例えば、上野から乗車する場合、指定席の事前料金は現行より安くなるが、自由席愛用客にとっては、若干高くついてしまう。

事前料金の「座席の指定を受ける」、「座席の指定を受けない」は、どちらも同一料金である。指定席発売情報ランプの設置により、特急〈スワローあかぎ〉のわかりにくさを解消できるのか。こればかりは、ふたを開けてみないことには、なんともいえない。

★備考

・JR東日本プレスリリース「上野東京ライン開業に伴い、常磐線特急はより快適に、より使いやすい特急に生まれ変わります。~新たな着席サービスを導入します~」

・JR東日本プレスリリース「『上野東京ライン』開業により、南北の大動脈が動き出します~開業時期、直通運転の概要について~」

Yahoo!ニュース個人より転載)