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【レポ&インタビュー】作り手も買い手も集まり、発信する新商店街『阿佐ヶ谷アニメストリート』が目指すもの

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3/29日にJR阿佐ヶ谷駅と高円寺駅の間の高架下に「阿佐ヶ谷アニメストリート」がオープンしました。
これはJR東日本の用地である線路の高架下の開発プロジェクトで、阿佐ヶ谷のある杉並区にはアニメのスタジオが多いという特色を活かした開発プロジェクト。阿佐ヶ谷駅から徒歩4分ほどの場所に16ものお店が出店しています。

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その名の通り、アニメに関連したお店や施設が軒を連ねるこの施設ですが、アニメと言えば秋葉原や池袋を思い浮かべる人も多いと思います。しかし阿佐ヶ谷アニメストリートでは既存のアニメの聖地とは違う魅力と特色を持ったアニメの聖地を目指すとのこと。

【フォトレポート】早速行ってきた

さて、一体どんな場所なのか、初日に早速行ってきました。

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これはGoFaLABO。カフェxギャラリースペースとなっています。今回は薄桜鬼とのコラボでイラストの展示やここでしか買えないオリジナルグッズなどを販売していました。さすが薄桜鬼といった感じで店内は女性客が圧倒的多数。

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その向かいにはタピオカのお店「101タピオカドリンク」が。東京初の出店だそうです。関西地方ではかなり有名なお店だとのことです。僕は抹茶キャラメルスムージーをいただきました。タピオカがとても柔らかくて美味しかったです。

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ここはコスメニアというコスプレ衣装のレンタルショップ。メイクや髪のセットまでしてくれるコースもあるようで、手ぶらで訪れて気軽にコスプレを楽しむことができます。

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このSHIROBACOというカフェでは声優の卵さんたちが店員として働いているお店。上映用のプロジェクターとステージがあります。ここで働く方々によるトークショーやノブナガ・ザ・フールの一場面をアテレコするイベントなどを開催していました。

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入店して、ラテと焼き鳥を注文してみました。なぜそんなバランスの悪い組み合わせを選んだのか。。。
このラテはこのカフェの文字通り「めだまメニュー」で、その名は完徹ラテ。赤いシロップがかかっているのは、徹夜による目の充血を表現しているらしい。

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Copinは男装専門の服を扱うブランド。女性サイズの学ランなどが展示されておりました。

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あにめ座バロックカフェは会員制アニメ上映喫茶。店内には上映設備があり、短編アニメの上映を行っています。スピーカーが椅子毎に耳元に設置されているサウンドチェア仕様で、さらに腰あたりは振動を感じ取れるようになっていて、「視る」というより「体感する」上映体験を味わえます。
今回上映していたのは、四畳半神話体系の湯浅政明監督の短編作品2本でした。

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阿佐ヶ谷MADHOUSEでは、マッドハウス作品の原画や絵コンテを展示。さらに今敏監督が実際に使用していた作業机も展示されています。有料スペースのチケットを買ったら、アニメ製作の際に使用するレイアウト用紙、原画用紙、タイムシートと絵コンテのコピーもいただけました。ちょっと何か描いてみようかという気分になりますね。

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あげ焼きパン「象の耳」。焼きたての外はサクサクで、中揚げパンならではのもちもち感ある食感。とても美味しかったです。

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学校まであるんですね。開校はこれからのようです。アニメ・CG業界で即戦力となれる人材を育てる産学協同コースを持つ専門学校です。

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その他、3Dプリンタでフィギュアの出力を行う店や、ゲーム関連のイベント・トークショーのスペース、ガチャガチャ専門ショップなど様々なお店があります。
イベントスペースや上映設備のあるショップ、ただ商品を売るだけでなく、製作の裏側を知ることのできる展示を行うショップなど、総じて体感型のお店が多く入店している印象です。この体感というのはこの阿佐ヶ谷アニメストリートを語るうえでのキーワードになりそうです。また声優の卵のお店や、学校も入居しているなど、未来の人材を育てる場所としての機能も備えていますね。それらが高架下のスペースに密集して距離が近く、ユニークな空間を生み出しています。

【インタビュー】地域に根をはり、メディアとして世界に発信する商店街を作る

誕生したばかりのこの新しい商店街は、どんなコンセプトで作られ、何を目指しているのでしょうか。阿佐ヶ谷アニメストリートの総合プロデューサー、作戦本部株式会社の代表取締役、鴨志田由貴氏にお話を伺いました。
「プロとアマの垣根、それから作り手と買い手の境目ってなんだろう?って思うようになったんですね。消費者も発信して生産するような時代ですし。なので作り手と呼ばれる人も買い手もみんなが集まってワイワイ出来るような場所を作るというのをここのコンセプトにしています。
それとただ物販のみのところにはお声がけをしておりません。それと今回の出店者は初めてお店出すところが多い。ここで、莫大な利益を稼ごう!というよりもラボのような意味合いで、いろいろチャレンジする場として活用していただけるようなテナントさんを中心に入ってもらいました。

商店街って普通は徐々にお店が集まって形成されるものだと思いますが、今回は戦略的に特色ある商店街を作ることになります。それでいて阿佐ヶ谷にびっしりと根をはる商店街にしていきたい。単にマニア向けショップが集まって終了という風にはしたくありません。16の町会と14の商店街に対して我々がHUBとなって、阿佐ヶ谷のお店を紹介したり、神社や学校ともタイアップや講義などで協力してやっていきたい。単に我々が版権持って来て一時的に賑わすという形ではなく、一緒になって盛り上げていきたいと思っています。

阿佐ヶ谷アニメストリートは商店街ですが、同時にメディアでもあると思っています。常に発信し続ける商店街を目指すつもりです。秋葉原ー中野ー阿佐ヶ谷ー三鷹とこの総武線には、ジブリのスタジオから萌え、サブカルまで幅広いコンテンツと関わりの深い魅力的な街が多くありまし、ブランド化できると思います。JRさんと旅行パッケージを作り、世界に積極的に紹介していきたいと思っています。商店街ごと世界にアピールしていきたい。
2011年、フランスのジャパンエキスポに秋葉原の10店舗程度を紹介したんですが、TOKYOがやって来た感じがするね、と言われました。つまり単店ではなく商店街として勝負。すべての場所をリンクしメディアとして情報発信していきたいと思います」

(2014年3月31日「Film Goes With Net」より転載)

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