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『10%アップ』と『10倍アップ』~どちらを目指してる?

2014年11月03日 00時01分 JST | 更新 2014年11月03日 00時05分 JST
Ichiro wada

今朝、この記事を読んで、胸にぐさっと刺さった。

「Why Your Realistic Goals Are Holding You Back」Thinking bigger really is better. Why there's more competition for small goals and how 10 times improvement is easier than 10%.

(「リアルな目標がいかにあなたを縛っているか」大きく考えることはリアルに良いことだ。小さな目標をもっていると激しい競争にまきこまれる。10%アップより10倍アップの方が簡単な理由)

誰もが聞いたことがある言葉に「Think Big」(大きく考えろ)というものがある。たとえば、100人の人の問題を解決しようとするのではなく、10億人の問題を解決するような問題に取り組めとか、売上を10%伸ばそうとするのではなく、10倍にする方法を考えろ、とかの類である。

しかし、この言葉には、若干手垢がついてしまっていて、胡散臭い感じさえする。「Think Big」を抱いて若者が社会に飛び出しても、ほとんどの若者はそんな思いを共有できる会社には入ることはできない。

あるいは、会社で求められているのは、常に目標のプラス10%ぐらいで、元気の良い若手が大手柄で売上を大きく伸ばすと、来期の目標が大きく積まれることを心配した上司が、ブレーキをかけたりする。

かくして、「地に足をつけて」、10%とか20%で良いから、着実に継続して伸ばしていくことが、美徳であるかのような考え方が頭の中に根をおろす。

今年の売上が1億円だとする。

毎年、売上を10%伸ばす。それを10年続ける。

あるいは、売上を20%伸ばす。それを10年続ける。

どちらも掛け値なしに素晴らしいと思えるのだが、じつのところ、10年後の売上は、それぞれ約2億6千万と約6億2千万で、10年という年月のわりには、エキサイティングな結果にはならない。

おまえのアタマを支配しているのは、『10%アップ』と『10倍アップ』のどちらだ?と尋ねられたら、僕はしぶしぶ『10%アップ』であることを認めるだろう。

それは、19年のサラリーマン生活で僕のアタマに沁み込んだからかもしれないし、あるいは、小売業はコメ作りみたいなもので、地味な作業の繰り返しでちょっとずつ伸びていくものだと思い込んでいるからかもしれない。

先に紹介した記事に書いてあったことは、

*『10%アップ』よりも『10倍アップ』を目指すほうが簡単である。

*『10%アップ』した先には激しい競争の場が待っているだけだが、『10倍アップ』の考え方をした先には競争相手はいない(そんな考え方を競争相手はしないから)

*『10%アップ』よりも『10倍アップ』に頭を絞ったほうが、画期的な解決策にたどりつける可能性が高い

*『10%アップ』よりも『10倍アップ』を目標にしたほうが、自然とより努力するようになる

*大きく考えているのにお金や人がついてきてくれないとしたら、その大きさがまだ不足している場合がある

たしかに、その通りだと思う。

売上を10%伸ばす方法をではなく、売上を10倍にするには会社の仕組みをどうしたらいいのか。あるいは、現状の仕事にかけている僕の時間を10%減らすにはと考えるのではなく、10分の1にするにはどうしたらいいのか考えてみる。

そこに新しいヒントがあるような気がする。

一流と言われる企業家のひとたちは間違いなく、そういう風に考え続けているのだろう。

しかし、『10倍アップ』ばかりを考えるようになると、日々の小さな改善を積み重ねる視点や努力が失われてしまう気もする。

ありもしない解決方法を夢見て、基本的なことをないがしろにしてしまいそうな気もするのだ。

だから、おそらく、そこはバランスで、『10倍アップ』の心持ちと『10%アップ』の心持ちを、ともに持ち続けてうまく切り替えていくことが、もっとも大切なことなんではないかと思ったりする。

あなたは、『10%アップ』と『10倍アップ』、どちらを目指しておられます?

*Photo by Ichiro(iPhone6)

(2014年11月2日「ICHIROYAのブログ」より転載)