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老害によって蝕まれる日本の将来

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浅田真央選手がショートとはまるで別人の様な素晴らしい演技でフリーの自己ベストを更新するという、23才の女性に取って想像を絶する追い詰められた状況で快挙を成し遂げた。本当に良かった! 私同様、頭の中を覆っていたモヤモヤが晴れ、随分とすっきりとした気分になられた日本国民が多いのではないかと思う。

浅田真央選手は年頃の女性なら誰しもがやりたい事を我慢し、人生の全てを賭してオリンピックの金メダルを目指し只管努力を続けて来た訳である。しかしながら、ショートプログラムの演技でその可能性はなくなってしまった。仮に落ち込み、一晩中泣き明かしても誰も彼女を非難出来なかったと思う。

前回発表した、悪化する経常収支と失われる国内雇用で少しだけ触れているが、人生の全てを賭して獲得を試みた目標が絶望的な状況になるという展開は、これからの日本では誰の身にも降りかかる話である。浅田真央選手のフリーの演技は「諦めるな!」、「前を向け!」、「自分がやるべき事をしっかりやれ!」といった、当たり前の話をオリンピックの大舞台で日本国民に示してくれたのだと、私は勝手に理解している。

SONYといえば、昔から就職人気企業ランキングの上位を独走して来た。特に、1998年から2003年までの5年間は理系、文系双方でトップを独走している。遊びたい盛りの小学生の時代から塾に通い、中高一貫の進学校に進学し、名門大学からSONYへの入社を決めた人も当時は多かっただろうと推測する。SONYに職を得た大学生は就職戦線での究極の勝ち組であった訳である。

その後10年強を経て、彼らが30代半ばから後半という転職市場で潰しの効かなくなった年齢となり記事にあった様にリストラされる訳である。果たして、転職市場で華麗な学歴やSONYで1千万円以上の年収を貰っていたという職歴が評価されるだろうか? 私は全くそう思わない。一部の極めて有能な例外を除き、彼らの転職活動は阿鼻叫喚な展開以外イメージが湧かない。SONYの経営者は会社だけでなく、本来優秀な社員の人生を破綻させてしまったという事であり、本当に業が深いと思う。問題なのは、今後SONYに引き続き嘗ての名門企業でリストラに踏み切る企業が続出する事である。

一方、浅田真央選手の爽やかさ、健気さとは対照的に日本の高齢者は醜悪になる一方である。日本を悪くし、日本の若者の将来を奪う結果になっている。日本は高齢者の引退を制度化する新たな制度設計に着手すべきであろう。思い付くままに有害な高齢者を列挙してみる。

「東京五輪・パラリンピック組織委員会会長」の要職にある森喜朗元首相のかかる妄言、「負けると分かっていた」 森喜朗氏、フィギュア団体ではこういう立場にある人が絶対に口に出してはいけない言葉である。こんな人間が現在の地位に留まれば、現役選手はプレッシャーに苦しみスランプに陥ってしまう。その結果、2020年の東京オリンピックは惨憺たる結果になると危惧する。

東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相は20日、福岡市での講演で、ソチ五輪・フィギュアスケート団体について「負けると分かっていた。浅田真央選手を出して恥をかかせることはなかった」と述べた。さらに女子ショートプログラム(SP)で16位だった浅田選手を「見事にひっくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」と指摘した。〔共同〕

そもそも、46才で急逝した森喜朗元首相の長男森祐喜氏は素行の悪さで有名だった。自分の長男ですら満足に教育出来なかった人間に、浅田真央選手を批判する資格がないのは明らかである。老害の最たるものである事はいうまでもない。一日も早く、「東京五輪・パラリンピック組織委員会会長」は交代さすべきである。

先の、都知事選に立候補した細川元首相も酷かった。本来東京都の未来のあるべき姿を議論すべき都知事選を田舎芝居にしてしまったからである

■「殿」の自爆

私は今以て何故細川氏が知事選挙に立候補したのか理解し切れていない。冒頭紹介した様に、今回の選挙は徳州会事件で猪瀬前知事が辞職した事に起因している。5千万円を徳州会から借りた(その後全額返済している)猪瀬前知事が辞職した後、一体どういう大義があって、一億円を佐川急便から借り入れ返済したか否かがはっきりせず、首相を投げ出すに至った細川氏が立候補したのか? 更には、東京の喫緊課題は2020年に迫った東京オリンピック・パラリンピックを成功さす事である。この開催に反対する細川氏が何故知事に立候補するのか? さっぱり理解出来ない。

主張する政策に至っては、「徐々にではなく、直ちに原発を廃止する事で、初めて日本経済が再生し、強い国になれる」という全く意味不明で、上述したイギリス政府の政策と真逆のものである。正直、頭は大丈夫か? と思ってしまう。出口調査の結果を見ると、20代が細川氏を全く評価していない。私は20代の見識と眼力に拍手を送りたいと思う。結論からいうと、「殿」の出馬は自爆以外の何物でもなかった。

細川元首相を参照した以上、同じく元首相で細川元首相を応援した小泉氏についても語るべきであろう。といっても、以前公開した小泉元首相「原発ゼロ」発言に感じる昭和政治の残渣を参照して戴ければ事足りるかも知れない。小泉氏は所詮小泉劇場を開演し、マスコミを上手に使って観客を導入し、「原発は悪」、自分と細川候補は原発を退治する「正義の味方」、原発支持者は「抵抗勢力」という郵政選挙の時と同じ安っぽい「勧善懲悪」のワンパターンを繰り返す以外に能はない。

今時小泉氏を支援するのは、「今が楽しければ良い」、「日本の将来なんてどうでも良い」といった刹那的で低級な高齢者位ではないのか? そういう意味では、小泉氏を支持する一団もまた日本の将来に取っては有害な存在という事になる。何れにしても小泉元首相は昭和政治の残渣に過ぎず、決して表舞台に出るべき人間ではない。

最後に、今最も旬の人物として歴史認識をめぐる非常識な発言により国際的な批判を招き、アメリカ大使館から取材拒否を受ける等国益を毀損し、現在国会で袋叩き状態のNHK会長、籾井勝人氏を参照して結びとしたい。とはいえ、長々と説明する必要があるとは思えない。毀損してしまった日本の国益を読者自身で一つ一つ検証するだけで充分である。

私事で恐縮だが、先程先週取材を受けたNHK問題を扱った雑誌記事の原稿が編集部から送られて来た。中々良く纏まっていたので快諾した訳である。この雑誌社のみならず、大半の雑誌社はソチオリンピックが終われば一斉にNHK批判を展開するはずである。大砲の照準がNHKに向けられているといっても良いだろう。その結果、NHKは炎上し、炎上の主役ともいえるNHK会長、籾井勝人氏もまた黒焦げになるはずである。本人の不徳の致すところという説明は否定しないが、こんなNHK会長に最も相応しくない人選のプロセスは検証されるべきである。

ちなみにNHKがお手本としその背中を追い続けるのはBBCである。2004 から2012.までBBCの会長職にありBBCのデジタル化に伴う機構改革を率先垂範したのはMark Thompson氏であるが、彼はそれまでのテレビ業界での職歴と実績を評価され47才でBBCの会長に抜擢された訳である。これが世界標準であろう。高齢の上、放送については素人と言わざるを得ない籾井勝人氏のNHK会長就任はそもそも間違っている。

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