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エースが明言「田中将大は、地球上で最高の投手さ」

2014年06月20日 15時56分 JST | 更新 2014年06月20日 15時56分 JST
Al Bello via Getty Images
NEW YORK, NY - JUNE 17: Masahiro Tanaka #19 of the New York Yankees pitches against the Toronto Blue Jays in the third inning during their game at Yankee Stadium on June 17, 2014 in the Bronx borough of New York City. (Photo by Al Bello/Getty Images)

現地17日、世界中がワールドカップに沸く中、ヤンキースの田中将大が地区首位で、超重量打線を誇るトロント・ブルージェイズと今季2度目の対戦に挑んだ。

メディアに対して「(今は)絶対、みんなサッカーでしょ」と苦笑いしていた田中だが、チームにはイチローがスタメンに名を連ね、相手チームには川崎宗則がマイナーリーグから急きょコールアップされ、日本ファンにとって役者が揃った注目の1戦となった。

試合は、3-1でヤンキースが勝利。田中は6回1失点でクオリティ・スタート連続記録を14に伸ばし、メジャートップの11勝を挙げた。また、リーグトップの防御率は1.99と1点台に突入した。

「田中が投げるとチームが勝つ」は、現地でも当たり前のこととして受け入れられつつある。ヤンキースは田中が先発した試合で12勝2敗(勝率.857)。残りの先発陣だと24勝31敗(勝率.436)。現在、ヤンキースは36勝33敗(勝率.522)と勝ち越しているが、ジョー・ジラルディ監督も、「田中が勝因の多くを占めている」と認める。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、ここ100年でチームに最も勝利をもたらした選手を紹介。それによるとトップは95年、シアトル・マリナーズのランディ・ジョンソンで、ランディが先発した試合は27勝3敗(勝率.900)も、それ以外でチームは52勝63敗(勝率.452)と負けが込んだ(参考:米ウォール・ストリート・ジャーナル)。

この年のマリナーズは、ジョンソンのおかげでプレーオフに進出したと言っても過言ではない。言うまでもなく田中は昨季、楽天ゴールデンイーグルスで24勝0敗と、チームを日本一に導いた一番の立役者だ。そうした“神通力”は日本だけでなくアメリカでも効果を発揮している。

ヤンキースで今季まで6年連続の開幕投手を務めてきたCC・サバシアは、「田中は間違いなく地球上で最高の投手さ」と太鼓判を押す。当初から、田中を絶賛してやまないサバシアは、「田中のストレートは映像で見るより遥かに捉えるのが難しい。カッターは見た目以上に動いているし、スプリッターも画面では分からない凄みがある。緩急も自在だし、彼は本物だ」と証言している。

「マー君のことはプロ1年目から知ってるけど、毎年良くなってる」。そう明かしたのは、この日8番・2塁で先発した川崎だ。ホークス時代は田中との対戦成績が64打数18安打、打率.281をマークしたが、年々打てなくなっていった。

そんな川崎は、初回の守りで好プレーを披露した。田中との対戦では3打数2三振だったものの、第2打席では田中に8球を投じさせるなど見応えのある対決を演出した。また、9回2死からは守護神デビッド・ロバートソンから三塁打を放ち、最後に一発逆転の好機を創り出した。ただし、後続が倒れ、ゲームセットとなったけれども。

この日は、ロイヤルズの青木宣親がタイガース戦で5試合連続ヒットを記録し、チームの9連勝に貢献。また、レンジャーズのダルビッシュ有は、苦手アスレチックス戦に先発し、6回途中7失点で今季3敗目を喫した。

ワールドカップムードに沸く中、海の向こうで奮闘する日本人メジャーリーガーに一喜一憂しているファンも大勢いるだろう。田中の快進撃はもちろんのこと、日本人選手みんなに、良い時も悪い時もエールを送り続けたい。

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スポカルラボ
MLBをはじめ海外スポーツに精通した英日翻訳ライター3人による メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多用な魅力を独自 の切り口で表現し、人生の選択肢はたったの一つや二つではない、 多様なライフスタイルを促進することをミッションに掲げて活動中。 Facebook→スポカルラボ

(2014年6月18日「MLBコラム」より転載)