BLOG

田中将大は大炎上も、日本のファンにはたまらない共演

2014年09月29日 16時34分 JST | 更新 2014年09月29日 16時42分 JST

ヤンキースの田中将大が現地27日、今季最終登板にのぞみ、プロデビュー戦以来となる炎上で降板した。マー君は、わずか1回3分の2を投げて、7安打7失点(自責点5)。ヤンキースはレッドソックスに4-10で敗れた。

そのプロデビュー戦は2007年3月29日。ソフトバンク戦で1回2/3を投げて、6安打6失点。今回の炎上は、18歳のプロ初登板以来となる最短KOだったが、マー君はこの日の試合後、「肘の状態は大丈夫です!」「ただ単に僕の実力、技術不足!」「オフシーズンにまたしっかりと鍛え直したいと思います」と元気にブログで報告。オフへの意気込みも綴っている(田中将大オフィシャルブログ)。

現地24日にプレーオフ進出を逃したヤンキースは、このボストンでの3連戦でシーズンが終わる。マー君先発のこの日も消化試合だったが、主将デレック・ジーターの引退を目前に控え、敵地フェンウェイパークは独特の熱気に包まれていた。

25日のホーム最終戦は、ハリウッド映画をも凌ぐ最高のシナリオの“消化試合”だった。最終回に同点に追いつかれながら、その裏に劇的なサヨナラ打で勝利を飾ったのがジーター。興奮と感動が覚めやらず、この日は一睡もできなかったという。

そのため、翌26日のレッドソックス戦は、キャリア20年で初めて、自分から「休ませてほしい」と試合への欠場を申し出たという。すべての野球ファンに愛される「ザ・キャプテン」。敵地フェンフェイパークでは、ジーターを出せとばかりに「De-rek Jeter!」のチャントが繰り返された。

そして迎えた27日。「1番イチロー、2番ジーター」という日本のファンにとって、たまらないスターティングオーダーで、ジーターは出場した。試合前、「現役最後のシリーズの舞台は、ホームかボストンでなければ、ベンチで見守るだけだったかもしれない」と積年のライバルへの思いを語っていたジーター。これに応えるかのようにボストンのファンは連日、ジーターが登場した場面だけでなく、試合の間、何度もチャントを繰り返している(MLB.com)。

2打席のみの出場を決めていたというジーターは、2打数1安打。2打席目は0-9と得点差が開いた場面だったが、力強く158キロの速球をグラウンドに叩きつけると、全力疾走で内野安打での出塁に成功した。この全力走塁でふくらはぎを捻ったというジーターだが、明日も出場するかとの問いに、短く「Yup(ああ)」と即答したという(MLB.com)。

1番で出場したイチローは、5打数2安打のマルチヒット。最初の安打で、メジャー移籍以来14年連続となる100安打を達成。日米通算では21年連続で、王貞治さんの持つ記録と並んだ。

マー君は散々な結果に終わってしまったが、「1番は健康でいること」と気を引き締める。その言葉どおり健康でさえあれば、来季もヤンキースを牽引する活躍を見せてくれるに違いない。

2014-09-18-20140918jsports_19.jpg
スポカルラボ
MLBをはじめ海外スポーツに精通した英日翻訳ライター3人による メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多用な魅力を独自の切り口で表現し、人生の選択肢はたったの一つや二つではない、多様なライフスタイルを促進することをミッションに掲げて活動中。 Facebook→スポカルラボ

(2014年9月28日J SPORTS「MLBコラム」より転載)