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雨に泣くダルビッシュ、雨を楽しむ川崎宗則

2014年07月30日 01時01分 JST | 更新 2014年09月27日 18時12分 JST
Tom Szczerbowski via Getty Images
TORONTO, CANADA - JUNE 29: Munenori Kawasaki #66 of the Toronto Blue Jays looks on from the dugout next to Marcus Stroman #54 during MLB game action against the Chicago White Sox on June 29, 2014 at Rogers Centre in Toronto, Ontario, Canada. (Photo by Tom Szczerbowski/Getty Images)

現地23日、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有が敵地でのニューヨーク・ヤンキース戦に先発した。

3年連続の2桁勝利に王手をかけ臨んだマウンドは、1点ビハインドで迎えた5回裏に試合が雨で中断し、1時間49分の中断の末にコールドゲームとなり試合終了。僅か4.1イニングしか投げていないにも関わらず、ダルビッシュには珍しい"完投負け"が記録された。

メジャーでは、ちょっとやそっとの悪天候では試合を中止にしない。各チームが全米中を移動しながら6ヶ月間で162試合を消化するハードスケジュールゆえ、流れた試合の代替日を設けることが難しいからだ。やむを得ず中止になった場合は、原則ダブルヘッダーを設定して対応する。

少し前の話になるが、2012年9月にレンジャーズ対アスレチックスのデイゲームが雨で中止になったことがあった。この日、試合中止が発表されたのは、当初の試合開始予定時刻から何と約4時間後!日程が残り少ないレギュラーシーズン終盤だったため、両チームとも何としてもこの日に試合を消化したかったのだ。豪雨の中、粘りに粘って試合開始を待ったが、結局翌日に急遽ダブルヘッダーが行われることになった。

さて、雨で試合開始が遅れたり試合が中断している時間は、選手たちも手持ち無沙汰になる。しかし、メジャーリーガーたちはこうしたハプニングにも慣れっこ。多くの選手が自分流の"暇潰し"方法を確立している。

よく見られるが、グラウンドに敷かれたタープへの"ダイブ"大会。暇を持て余した選手たちが、ダグアウトから水浸しのタープへ次々とダッシュし、頭から滑り込むのだ。大男たちがまるで小学生のようにはしゃいでいる姿を見るのは、なかなか面白い光景である。

トロント・ブルージェイズ、川崎宗則の暇潰し法は「英語の勉強」。英会話帳を片手に、チームメイトを相手にレッスンをするという。英語の勉強に飽きたらダグアウト内で逆立ちして身体をほぐしたり、チームメイトをマッサージしたりもするそうだ。

ちなみに23日の試合では中断中、ダグアウトの前でダルビッシュがバットを持たずに"エア素振り"をしていた。それも、クリーンヒットをイメージしたような綺麗なスウィングではなく、なぜか外角の変化球に泳いで空振りするような仕草。

自分自身が打席に立つのではなく、相手打者が自身に打ち取られる姿をイメージしていたのだろうか...?

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スポカルラボ
MLBをはじめ海外スポーツに精通した英日翻訳ライター3人による メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多用な魅力を独自 の切り口で表現し、人生の選択肢はたったの一つや二つではない、 多様なライフスタイルを促進することをミッションに掲げて活動中。 Facebook→スポカルラボ

(2014年7月28日「MLBコラム」より転載)