音楽の祭典、第57回グラミー賞をSpotifyが大胆予測

もちろんグラミー賞はストリーミング再生回数で決まるものではありません。ですが再生回数の多さは音楽ファンの注目の高さを表す一つのベンチマーク。

ロサンゼルスで日本時間2月9日に行われる「第57回グラミー賞」。

オンデマンド型の定額制音楽ストリーミングサーヴィスの「Spotify」が、ノミネート作品のストリーミング再生回数からグラミーの「最優秀アルバム賞(Album Of The Year)」、「最優秀レコード賞(Record of The Year)」、「最優秀楽曲賞(Song of The Year)」、「最優秀新人賞(Best New Artist)」受賞アーティストを予想しています。

もちろんグラミー賞はストリーミング再生回数で決まるものではありません。ですが再生回数の多さは音楽ファンの注目の高さを表す一つのベンチマーク。

Spotifyでは世界58カ国からサーヴィスにアクセスできるグローバル・ユーザーがストリーミング再生した楽曲データを抽出しました。さらに、世界のアクティブユーザー6000万人のリスニング傾向も分析、最も話題になった(バイラルした)楽曲、アルバム、アーティストを各カテゴリーのノミネートからピックしました(Spotifyの「バイラル」とは、「再生回数/シェアされた回数」の数字です)。

ストリーミング再生回数の多かったアーティストを順に並べてみると、次の通りです。

最も再生回数が多かったSiaの「Chandelier」は、再生回数だけでなく、世界で最もバイラルした曲でした。Spotifyから楽曲を引き上げたテイラー・スウィフトもノミネートされていますが、Spotifyでは最下位でした。

最優秀アルバム賞(Album Of The Year)ノミネート作品

1. Ed Sheeran - X

2. Sam Smith - In The Lonely Hour

3. Pharrell Williams - G I R L

4. Beyoncé - Beyoncé

5. Beck - Morning Phase

最優秀レコード賞(Record of The Year)ノミネート作品

1. Chandelier - Sia

2. Stay With Me - Sam Smith

3. Fancy - Iggy Azalea feat. Charli XCX

4. All About That Bass - Meghan Trainor

5. Shake It Off - Taylor Swift

最優秀楽曲賞(Song of The Year)ノミネート作品

1. Chandelier - Sia

2. Stay With Me - Sam Smith

3. All About That Bass - Meghan Trainor

4. Take Me To Church - Hozier

5. Shake It Off - Taylor Swift

最優秀新人賞(Best New Artist)ノミネート作品

1. Sam Smith

2. Iggy Azalea

3. Bastille

4. HAIM

5. Brandy Clark

最もバイラルしたアルバム、楽曲、アーティストから予測したグラミー賞受賞アーティストはこちら。

「最優秀アルバム賞(Album Of The Year)」:Pharrell Williams - G I R L

「最優秀レコード賞(Record of The Year)」:Chandelier - Sia

「最優秀楽曲賞(Song of The Year)」:Hozier - Take Me to Church

「最優秀新人賞(Best New Artist)」:Bastille

グラミー賞など大きな音楽イベントでは、イベント後に受賞アーティストやパフォーマンスを披露したアーティストが音楽ファンから注目を集め、Spotifyでの再生回数が一気に上昇する傾向が、この数年定着しています。気軽にアクセスして音楽が再生できるSpotifyなど音楽ストリーミングと音楽賞との親和性はそこまで高くなっています。いつかグラミー賞にも「最優秀ストリーミング・レコード賞」が出来る日が来るでしょう。

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