子ども環境のひずみをネットが加速―LINEで援助交際まで至った女子中学生に聞く(1)

LINEの中で起こる「いじめ」について、多くの保護者から実例や懸念の声が寄せられています。その中でも、ある意味行き着くところまで行ってしまった...すなわち、LINEで援助交際を行うところまで至ってしまった女子中学生、そしてそのお父さんから、直接お話を聞く機会がありました。
中妻じょうた

子どものネット利用...特に「LINE」によって、深刻なトラブルに巻き込まれる事態が多発しています。

LINEの中で起こる「いじめ」について、多くの保護者から実例や懸念の声が寄せられています。

その中でも、ある意味行き着くところまで行ってしまった...すなわち、LINEで援助交際を行うところまで至ってしまった女子中学生、そしてそのお父さんから、直接お話を聞く機会がありました。

大変つらい体験を「今後このような子がいなくなるように」との思いで、率直に話してくださったお二人に深く感謝いたします。

このような事態にまで至ってしまった根源は、もちろんLINEだけにあるわけではありません。

家庭環境や学校環境が大きく影響します。

このあたりの状況を知るため、彼女...仮にA子さんとします...の小学生時代の話からお聞きしました。

■ちょっとフリーダムすぎた? 小6〜中1

A子「小学校のころは、友だちはそんなにいなかった。先生にいじめられていた。先生は20代後半の女性。提出物とかあまり出してなくて、『やれ』と言われてもやらなかったから...」

A子「初めてスマホを持ったのは小6の6月。誕生日に買ってもらった。Android端末だった。条件などはなかった。父は大反対だったが、母は『いずれ持たすものだから』と言い、父が折れる形で買ってもらった。最初は、友だちとメールをするのみだった」

A子「母から、主に父が使っているMacのパスワードを聞いた。母は大目に見てくれる感じだった。Macを使ってAmebaを始めた。最初に母が5,000円分入れてくれたが、アバターづくりにハマって20,000円使ってしまった。そのうち15歳以下は使えなくなってしまったので退会した」

A子「中1になって、友だちとのやりとりがLINEになった。最初は学校の友だちだけでやりとりしているだけだった。そのうちに『グループをつくろう』という話になり、35人くらいの同学年のグループを作って、グループチャットにハマった」

A子父「返事を返さないとハブになるとか、あったんじゃないのか?」

A子「それはない。この段階では、いじめも孤立もまったくなかった。なんでもおいで、みたいなノリ。楽しかった」

A子「でも、今から思えばこれは依存状態だった。依存していると本人にはわからない。自分で依存していることがわからない」

A子父「私は、依存状態がどういうものかわかる。MMORPGやるからw」

A子「中1の半ばには、テストの順位が悪くてスマホを取り上げられたこともあった」

A子父「で、その取り上げたスマホで、私がモバゲーをやってたんですけどね」

おいw

A子父「娘が3歳くらいから小3になるまで、ずーっと某タイトルをやってましてね。まあ、廃人状態でした。妻に『働いてよ!』と怒られたとき、『いや、働いてるよ』とディスプレイの中で働く自キャラを指さしたこともありました」

...この発言に対する評価は、読者の皆様におまかせします...。

次回に続きます。

(2014年7月16日「中妻じょうたブログ」より転載)

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