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自らを定義づけることより、選挙戦略構築が始まる

2016年03月10日 02時17分 JST | 更新 2017年03月09日 19時12分 JST

日本政策学校では、選挙コンサルタントの八田晋呉氏に、「選挙で当選するまでの戦略と戦術の構築方法」というテーマで講義をしていただきました。以下はそのサマリとなります。

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(画像はご本人の了承を得て掲載しております)

◇はじめに

選挙戦略構築の入口とは、自らを、ある程度環境に合わせて、定義づけることである。

政治家を志してから、当選して議員になった後まで、時間的に5つのフェイズに分けて、

当選に向けたスケジュールを講義する。政治家の職業を意識する第1フェイズより、

具体的に立候補を決断する第2フェイズ、政治団体を設立して、コミュニケーションの質×量という、

当選の原則を実践する第3フェイズ、そして選挙期間を迎えた第4フェイズ、

さらに当選後の第5フェイズでは、再選に向け、議員としての活動等について話していく。

◇選挙戦略構築の入口

自らを定義づけることより、選挙戦略構築が始まる。

◇当選への道筋(スケジュールとしての5つのフェイズ)

-第1フェイズ 「政治家としての職業を意識する」

 ・職業とは何か=自分のスキルを活かして、社会に貢献すること。

 ・政治家とは何か=人々の生活をよくすること。

 ・新しい時代の地方議員像

  政治家とは、自己実現と社会貢献が高い次元で両立できる職業であると考えている。

-第2フェイズ 「選挙区を決め、立候補を決断する」

 2‐1 家族・親族への説明と説得

 2‐2 資金の準備(無収入の期間の生活費を含む)

 さらに

 2‐3 立候補する選挙区のことを知り、様々な課題を発見する。

     議会の傍聴・有権者の声を聞く

 2‐4 書く能力・話す能力を徹底的に鍛える。

 2‐5 他人の選挙や政治活動を手伝って、現場を肌で感じとる。

-第3フェイズ 「告示日までの政治活動と戦略構築」

 3‐1 政治団体を設立する

 3‐2 公選法129条(公示日前の選挙運動の禁止)に注意

     選挙運動とみなされない政治活動=政党の公認を求める行為、

     名簿の作成、ポスターの作成など

 3‐3 当選するための原則=対有権者コミュニケーションの質×量の総和

     (地上戦と空中戦を巧みに組み合わせる)

 具体的には

 ・投票に行っている人をターゲットに、政策を絞り込む。  

  *マーケティング思考による分析(3C分析・SWOT分析・ポジショニングマップ)

  *立候補者としてのリソースの棚卸し(人脈・経歴・金銭の準備など)

 ・コミュニケーション戦略構築(比較優位・フレーミング・プライミング)  

 ・政策立案とスローガンの策定(課題の抽出と発見・課題の解決・解決の効果・スローガンの策定)

 ・3種類のコミュニケーション(リアル・紙・ネット)

-第4フェイズ 「選挙期間中の具体的な選挙戦術」

 ・選挙ツールは納得できるものを、時間をかけて準備する。

 ・支援者リストを核に、直接的な票固めをする。

 ・選挙期間中は、目の前の1対1への集中が最重要(有権者は候補者の本気度をみている)。

-第5フェイズ 「再選を見据えた当選後の議員活動(1期目と2期目は一つの塊)」

 ・議員として、顔の見える活動。

 ・議員としての能力の向上。

 ・公約の実現。

 ・議会の外にも目を向けて、視野を広げる。

■講師:八田晋呉(はった しんご)氏

選挙コンサルタント。

平成元年に広告代理店勤務を経て独立。

企業のマーケティング及び広告宣伝活動の支援業務全般を、長く手掛ける。

その後、印刷会社勤務を経て

平成24年に選挙コンサルティング専門会社、株式会社「I&Yコンサルティング」を設立し、

現在に至る。

総務省届出政治団体「政治に世代交代を求める会」代表。

講義データ (2016年1月6日に開催された、政策議論講義「選挙で当選するまでの戦略と戦術の構築方法」より)