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『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期 』―人口増加で経済成長(109)

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(BRIDGET JONES'S BABY /2016年)

ロンドンで、恋に仕事に奮闘するアラサー独身女性の日常を描き大ヒットしたベストセラーの映画『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの3作目。1作目が2001年、2作目『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』が2004年に公開された。ヒロインも前作から十数年を経てアラフォー(43歳)。既婚者の元恋人と、新たに出会ったIT企業の裕福なイケメン社長との間で揺れ動く、というか、お腹の子供がどちらか分からなくなるという、少し過激なコメディ。

前2作に続きブリジット・ジョーンズはレニー・ゼルウィガーが熱演。彼女は1969年生まれで、今年47歳になった。出演作品では、トム・クルーズの『ザ・エージェント』で注目を集め、その後、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ、『シカゴ』、『コールド マウンテン』などがあり、『コールド マウンテン』でアカデミー助演女優賞を受賞。この6年ぐらい出演作品がなかった。ちなみに、記者会見の時に、本人が名前は「レネー」と発音するといっていた。

元恋人マークを名優コリン・ファースが演じるほか、テレビドラマ「グレイズ・アナトミー」シリーズなどのパトリック・デンプシーが新しい彼として参加。ヒュー・グラントは写真のみの参加である。1作目を手掛けたシャロン・マグアイア監督が再びメガホンを取った。

ブリジットは今やテレビ局のやり手プロデューサーとして活躍していた。愛した男ダニエル(ヒュー・グラント)は事故で他界とのニュースが流れ、いまだに独身の彼女の前に、IT企業のイケメン社長ジャック(パトリック・デンプシー)がイベントで現われ当日に結ばれる。彼との恋が進展していく一方、ほかの女性と結婚したかつての恋人マーク(コリン・ファース)とも再会し、こちらも結ばれる。そして、妊娠が発覚し、どちらが父親かわからないままに出産・・・。

この出産は、マクロ経済では"人口増加"ということである。中長期的な経済成長は実は、人口・資金・生産性(イノベーション)に因数分解できる。実は、経済の成長戦略というものは、この3要素のどれを増やすかということなのである。

米国は先進国でありながら、ほかの先進国と比べて経済成長率が高い。この一つは人口が増加しているということがある。米国は様々な人種がいるが、いわゆる白人の人口は増加していない。一方、ヒスパニック系の人口が増加しており、全体としても人口が増加しているのである。

出生と移民を比べると、出生時から消費は増加する。経済に本当に貢献するのは労働人口になった(働き出した)ときである。その点では労働する移民の方が経済的効果は高いとういうことがいえる。もちろん、移民は移民で課題もあり、対応しなければならない。

私の友人にジリアン・テッドというFinancial Timesの記者がいる。筆者がロンドンにいるときにも親交があった(現在はニューヨークの編集長)。この『ブリジット・ジョーンズの日記』のブリジットが住んでいる丸い煙突(ムーミンの家)のような家は実際にテームズ川の南岸にある。Financial Timesの本社と近かったので案内してくれた。本当に映画そのままの建物であった。

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