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人は想像で行動する―『ダークタワー』

スティーヴン・キングによる"ダークファンタジー"

2018年02月08日 15時41分 JST | 更新 2018年02月08日 15時41分 JST

THE DARK TOWER (2017)

『シャイニング』、『キャリー』、『ショーシャンクの空に』や『グリーンマイル』など数多くその作品が映画化されている、ホラー小説の大家スティーヴン・キングによる"ダークファンタジー"。一人の少年が夢に導かれて入り込んだ"中間世界(Midworld)"で、世界の支柱とされるタワーを巡り、拳銃使い(ガンスリンガー)と世界の崩壊を画策する黒衣の男が死闘を繰り広げる。

 黒人初のジェームズ・ボンド候補になった『マンデラ 自由への長い道』などのイドリス・エルバと、『ダラス・バイヤーズクラブ』アカデミー賞主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒーが共演。

 メガホンを取ったのは『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』などのデンマークの監督・脚本家のニコライ・アーセル。『ドラゴン・タトゥーの女』の脚本で脚光を浴びた。

 現実の世界はニューヨーク。巨大なタワー、拳銃使いの戦士、魔術を操る黒衣の男が現れる悪夢を見続けていた少年ジェイク(トム・テイラー:ほぼ新人)は、ある日夢で見た"中間世界"が現実世界とつながっている家を発見する。"中間世界"に導かれたジェイクは、世界のバランスを維持するタワーの守護者であるガンスリンガーのローランド(イドリス・エルバ)と、タワーを破壊しようとする黒衣の男ウォルター(マシュー・マコノヒー)の戦いに巻き込まれてしまう。しかし、それはジェイクの一生を左右する闘いになる・・・。

 現実の世界でも、我々の中にも"中間世界"があると考えている。たとえば、モノを買うときに、それを使っている、身に付けている、食べている自分を想像する。それは、現実ではなく、想像の世界である。つまり、現実と違った世界で、行動を起こすのである。その動きを先取りするのが、経営学におけるマーケティング(Marketing)である。

 自分自身の判断も想像で決定してしまうのである。それは人間の場合には将来を見据えた行為のことが多い。それは、この映画の主人公の悪夢と似たものかもしれない。

 本作品はいかにもスティーヴン・キングによる"ダークファンタジー"のライフワークであり、マニアの方には最適である。