「私たちは忘れない」 被災地の方々を想ってハワイからの活動をお伝えします

ハワイだからこそ、他の土地とは違う特殊な支援の仕方があります。

この3月11日は日本各地で、また世界中で、東日本大震災で被災された方々への気持ちを繋ぐ催しが、行われました。

ハワイでもホノルル妙法寺で、ハワイシニアライフ協会ナデシコクラブによる、キャンドルに明かりをともす「ともしびプロジェクト」が行われました。追悼のお祈りの後、岩手県一関市からからいらした方々から被災地についての話を聞き、今も辛い現状の中生きる人々への想いを馳せました。

一方で震災から5年が経過し、「人々の記憶の中から、少しずつあの日が薄らいでいっているのではないか」という声も聞きます。

ハワイでも、その感は否めません。でもハワイだからこそ、他の土地とは違う特殊な支援の仕方が続いています。そのいくつかを映像でご紹介します。

アメリカ本土観光客の次に多く訪れるのは、年間約150万人の日本人観光客。ハワイに住む多くの日本人が、ツアー・ホテル・小売業など、日本からの観光客に関連した仕事に従事しています。

戦前はハワイの人口の四割近くが日系人で占められていました。今でもローカルの人たちの名前に、日本の名字を多く見かけます。

そうした意味でも、ハワイに住む人々にとって日本は特別な場所であり、例え日本人の血を引いていなくても、日本への憧れは強くあります。

東日本大震災後、ハワイでも在住日本人を中心に、支援活動が続けられてきました。

ハワイの子供達からの応援です

今年8月に第10回を迎える「レインボーフォージャパンキッズ」ツアー。東北大震災で被災した子供達を、ハワイに招待するチャリティプロジェクトです。同じくナデシコクラブが中心となり、これまでに172名の子供達が参加。「アロハの心」を子供達に持ち帰ってもらいました。

チャリティコンサートの様子

東北からの子供達に感想を聞きました

東北の人たちと気持ちをシェアする想いで頑張る「おらほのラジオ体操」。全くラジオ体操を知らないハワイのロコと、ラジオ体操が懐かしい日本人が続けています。

「おらほのラジオ体操第一弾」

「おらほのラジオ体操第二弾」

大江千里さんや八神純子さんが中心となってのチャリティコンサートも、今年も行われます

第一回目の様子

毎年3月には「ホノルルフェスティバル」が行われます。様々な国の方達が民族衣装で集まり、環太平洋の文化交流の場となっているこのイベントの中でも、東北の方々が製作している「手仕事品」を販売するエリアがありました。

震災で親を亡くした子供達をハワイに呼び、同じく親との別れを経験したハワイの子供達と共にキャンプを行う「キャンプ・ホクレレ」。ボランティア団体キッズ ハート トゥー ハワイと朝日新聞厚生文化事業団の共同企画で、この3月に実現しました。

この他にもハワイ島コナ地区では、放射能汚染の心配な福島の子供達を呼び、自然に囲まれた環境の中で保養させる「ふくしまキッズ・ハワイ」が活動しています。

またハワイのキリスト教教会の人たちや、個々の人たちの東北への慰問も続いています。

最後に「日本で被災をされた皆さんに」という2011年4月の映像をご覧ください。

一つ一つの活動は知られにくいですが、それでも細く長く、ハワイの人たちも被災した人たちへの応援を続けています。

Hawaii Web TVより転載

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