全米第1位の大学カフェテリアが豪華すぎる

アメリカはヴァージニア州に位置するヴァージニア工科大学、通称ヴァージニアテック(Virginia Tech)は、そのカフェテリア(=学食)の豪華さで全米に名を轟かせている。

アメリカはヴァージニア州に位置するヴァージニア工科大学、通称ヴァージニアテック(Virginia Tech)は、そのカフェテリア(=学食)の豪華さで全米に名を轟かせている。事実、これまでにあらゆる学食ランキングで1位を獲得、「全米最高のカフェテリア」と表彰を受けること数知れず。カフェテリア目当てに進学する学生すらいるんじゃないかと言われてるとか、言われてないとか。ともかく、その噂のカフェテリアに行ってみた。

基本的に「ミールパス」というチケットを購入、提示することでカフェテリアに入ることができる仕組みだ。内部に入ると、アジアンとか、メキシカンとか、イタリアンとか、サラダ、デザート...といった、それぞれ異なる8ジャンルの食事を提供するブースが軒を連ねているのが見える。もちろん一番人気はハンバーガーやホットドックなど肉料理をドカドカ提供するブース。いわゆるフードコート形式で、ミールパスさえ持っていれば、どこから何をどれだけ取ってもOK。

飲食スペースはこれでもかというほどの席数が確保されており、日本のそんじょそこらの大型デパートにあるようなフードコートよりよっぽど広い。それもそのはず、1日平均累2752人がここで食事を取るそうだ。大きな窓から見える景色は美しく、リスが木のそばを走ってたりもする。そして非常に清潔。常に掃除のオバサンがほうきとチリトリを持ってうろうろしていて、ディズニーランドかここは、と。

もっとも重要な「味」についてはどうか。

手始めにサラダに関して言えば、シャキシャキで新鮮な野菜が毎食用意されていて、種類も豊富。チーズやオリーブなどのトッピングも用意されており、クスクスなんかも美味。ドレッシングは10種類以上の中から選べる。

アジアダイニングは基本的に中華なのだが、白米も用意されており、お箸も取得可能。チャーハンや炒め物や春巻きなどが中心で、味も悪くない。ていうか、普通に美味しい。

メキシカンコーナーの代表格タコスはソフトシェルorハードシェルから選択可能。中身もビーフやチキンや各種野菜から好きなものをチョイスできる。もちろんハラペーニョなんかも置いてあるし、ホットソースも美味。また、トルティーヤチップスにかけるソースはチーズ系からサルサ系までバラエティ豊富な品揃えが自慢だ。

みんな大好き肉コーナーで誰しも必ず1度は食べるのがハンバーガーとローストチキン。ハンバーガーのパテは手作りなのか、形がバラバラだがしっかり牛肉の味がしてジューシー。

ローストチキンはまるでクリスマスかレストランのメインディッシュだ。お肉にフライドポテトは欠かせない。

飲み物に至っては、おそらく30種類くらいあるだろうか。日本のファミレスも頑張ってますが、ちょっとここには敵わないかも。というのも、ミルクだけで、チョコレート入りだの、ソイだのライトだの5種類くらいある。シリアルは7種類。各種ジュースや炭酸飲料が揃っているのは言わずもがなだが、その上コーヒーやお茶の類も常備しており、しっとり緑茶を頂くことも可能。

さらに驚くべきは、これ毎日メニューが入れ替わるという点。ピザもパスタもスープもデザートも、昨日とは違うものを食べることができる。また、朝・昼・晩でも、当然メニューは違うので、毎食ここで食べても飽きがこないというわけ。例えば、目の前でオーダーして焼いてもらうオムレツやオートミールなんかは朝限定だったりする。朝の肉コーナーはというと、カリカリに焼かれたベーコンや、ブリッブリの巨大ジューシーソーセージに占拠されている。これがまた、残念ながら美味しい。

カロリーや栄養素が気になるあなたはウェブでその日のメニューについて全て調べることができる。果たしてそのサービスにどれだけの需要があるかは未知数だが、なんかもうすごい。

気になるお値段はいかほどか。ミールパスには種類があるので一概には言えませんが、平均では1日あたり8~10ドルほどだそう。1食あたりに換算したら約3ドルの計算になる。なるほど、こうして人はいとも容易く巨大化していくのか、とミンチでパンパンのタコスをほおばりながら悟った次第であります。ごちそうさまでした。

注目記事