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戦うR40。褒めて伸ばす、ゆとり世代への教育術

2014年07月04日 14時51分 JST | 更新 2014年08月31日 18時12分 JST

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働く40才前後(R40と略します)の女性の皆さん、こんにちは。

今回は就職氷河期に入社し、男女雇用機会均等法が会社になじみ始めた頃、社会デビューした女性が直面している「後輩の指導について」考えたいと思います。

2014-06-18-logo_mini.png 40才前後の女性が30代前後の教育係になる理由

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40才前後は、働く女性にとって本当の意味で仕事がおもしろくなってきたころです。就職して15年以上たち、一通りの仕事を覚え、仕事の裁量が増えたことに加えて会社からもあらゆる面で活躍を期待されていると感じているでしょう。

この世代は、求人倍率が1倍に満たなかった「就職氷河期」で苦労して内定をもらったせいか、勤勉で我慢強い人が多く、結婚・出産後も同じ会社で働き続ける人が多いのが特徴です。その結果、仕事面でも、社会人としても習熟が認められて後輩の指導係を任される人も多くなりました。

一方、責任ある仕事を任されても手放しに喜べない気持ちもあります。R40世代の女性が直面していること、それは世代間ギャップの溝です。「ゆとり教育世代」と呼ばれるR30世代が理解できないのです。

2014-06-18-logo_mini.png 過去の新人教育の経験は役に立たない

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振り返るとR40世代にも新人の時期がありました。R40世代の先輩は「バブル世代」です。結婚して退社する「腰掛けOLタイプ」と男女雇用機会均等法に刺激を受けて仕事も家庭も完璧にこなす「スーパーウーマンタイプ」に分かれていました。結婚後、退職しか選択肢の無かった女性に会社人生の選択を広げた功績は偉大でした。

一方、後輩の指導方法(OJT)は、一通り説明後、「分からなかったら聞いてね」というスパルタ式でした。R40世代は、そのとおりに受け入れ、「分からなければ聞く」「先輩の仕事を目で見て真似する」、雑用を手伝い、飲み会の準備も率先して手伝い、知らないうちに組織の序列や処世術を学んでいました。

同じようにR30世代も育てるつもりが、今までの価値観と違う後輩たちが入社してきました。彼らは「教えてもらっていないことはできません」と言います。今、わたしたちは新しい教育係として、彼らに合ったOJTを確立する必要に迫られています。

2014-06-18-logo_mini.png 「褒める」をうまく利用する。

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以前、R30世代に「重要視している価値観は何か」と聞いたことがあります。彼らにとって大事なことは「感じがよい」という評価を得ることだそうです。全体的に減点法で考え、「失敗するなら何もしないことを選択する」と話してくれました。

それを踏まえて考えると指示されたことや決まりごとだけする理由が分かります。この価値観に合わせた指導法が確立できれば、ベストセラー本の著者になれると思いますが、残念ながら、まだ決定的なものは見つかっていないようです。

彼らに共通する課題は、反応が薄いことです。聞いていてもメモを取らず、頷きもしません。なぜメモを取らないのか聞いたところ、「若いので覚えられます」と答えました。うらやましい話ですが「相槌もコミュニケーションの一つ」と日ごろから教えることも大切です。

一方、彼らは周りから高評価を得るために力を注ぎます。仕事を一つ終えるごとに褒めると自信につながり、「褒められる」ために仕事を引き受けてくれるようになります。手間は掛かりますが、その中に雑用や片付けなども入れてみましょう。

意外と見逃しがちなのが、彼らのアウトプット能力の高さです。表現力や外交能力を会社の中で生かせるように書類作成や議事録作成業務、要約、イベントの司会などを任せてみましょう。意外とはまり役で、抜擢した指導係も評価が上がるかもしれません。

(元記事はこちら:http://www.bs-kashiko.com/117/)

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