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ゆる〜く働くからグッドバランス! 日本版ハウスワイフ2.0とは

2014年06月08日 00時06分 JST | 更新 2014年08月05日 18時12分 JST

ハウスワイフ2.0とは?

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あなたが思い描く専業主婦って、どんなイメージ?  

アメリカで今、大きな脚光を浴びている存在なのが専業主婦。会社員という肩書きを捨て、家事や子育て、家族と過ごす時間を何より大切に。ブログやSNSで社会とつながりを持ち、手作りのスイーツや服をネットで売る......。そんな生活スタイルを送る専業主婦は、これまでとは違う新しい主婦像として「ハウスワイフ2.0」と呼ばれています。

アメリカで大論争を巻き起こすきっかけとなったのは、『ハウスワイフ2.0』(エミリー・マッチャー著・森嶋マリ訳)という本。

今の若い女性は、キャリア重視でヘトヘトになりながら仕事と育児をこなしてきた親を持つ世代。その姿を反面教師に、「私はもっと家族を大事にしたい!」という思いが強くなったのではと分析されています。また会社内での女性の立場が一向に上がらず、子育てとの両立が未だ難しいという現状も理由のひとつのようです。

ここでポイントなのは、ハウスワイフ2.0と呼ばれる女性たちのほとんどは高い学歴を持っているということ。専業主婦にしかなれなかったのではなく、自ら選んで専業主婦になった人が多いのです。

アメリカでブームになるものは、遅かれ早かれ必ず日本にもやってくる! 上陸寸前の「ハウスワイフ2.0」について、kashiko的視点で考察を深めてみました。

「かしこい」女性に「かしこく」生きるヒントを提供する情報サイト『kashiko(かしこ)』 ( http://www.bs-kashiko.com/)

日本にも広がってきている!

日本では待機児童問題、ワークライフバランスなどまだまだ働く女性目線の話題が優先しているのは確か。しかし、専業主婦バンザイ!なムードもチラホラ見え隠れしているような気がします。

朝は慌ただしく子供を保育園に預け、仕事へ向かい、夕方お迎えに行ってバタバタと夕飯やお風呂。寝かしつけたらもうグッタリ。しかも会社では、残業ができないためあまり重要な仕事を任せてもらえなくなった...。仕事も家庭も中途半端で、私の人生このままでいいのかしら...?と悩む女性のなんと多いこと! 

頑張るのに疲れた?

平成25年に行われた「若者の意識調査」では、15〜39才女性で専業主婦になりたいと答えた人は34%。家庭の経済状況にもよりますが、なれるものならなりたいと考える女性は以前より増えているのかもしれません。また出産前に仕事を持っていた女性は1980年代より増えているにも関わらず、出産退職が37.4%から43.9%に増えているという驚きのデータも(平成23年版「女性の働く実情」(概要版)より)。

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結婚や出産という人生の大きな節目に、価値観が変わるのは決して不思議なことではありません。これまでバリバリ働いてきて、これからもそのつもりだった...。でも一度そのキャリアをリセットして自分の今後を見つめ直した結果、専業主婦という道を選ぶケースが増えてきているのかもしれません。

さらに働き続けている女性も、出産を機に「キャリアアップより家事や育児に時間をかけたい」(出典:同上)という声が多く、より家庭を重視する傾向にあるのは確か。アメリカと同じく、その背景には職場で家庭との両立をあまり理解してもらえない厳しい実情があると同時に、専業主婦、ワーキングマザーともに自分自身の手でしっかり子育てしたいという願望が強くなっている世相を反映しています。

ネットを駆使して情報発信

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仕事を辞めて専業主婦になっても、社会とはつながっていたい......。女性たちのそんな願望を叶えてくれたのがインターネット。専業主婦たちはブログを書き、Facebookで近況をアップ。主婦のスマホ利用率は62.2%にものぼり、その目的は検索やメールに続きSNS、ブログが3、4位にランクイン。(平成25年「主婦のスマホ利用率に関する調査」)

会社で業績を認めてもらいたいのと同じように、家事や育児を頑張る自分を見てもらいたい、褒めてもらいたい―。仕事を辞めたからといって暇を持て余しているわけではなく、もともと上昇志向の主婦たちは家庭での自分の"成果"をブログやSNSで披露します。家で料理していても、子どものオムツを替えていても、インターネットがあれば世界中に情報発信することは可能。そんな状況下で、あわよくばお金を稼ごうとする動きが出てくるのはごく自然なこと。

例えば、ママブロガー。子育てや家事、インテリアなどについての記事をブログにアップし、アフィリエイトや広告収入でお小遣い稼ぎしている人はかなり多く存在します。月額数千円から数万円、中にはもっと収入を経ているツワモノも!

日本版ハウスワイフ2.0に密着

そこで、kashikoでは3パターンのハウスワイフに密着してみました。

2014-06-06-logo_mini.png "手に職"型ハウスワイフ

まずは"手に職"型ハウスワイフ。2年前に結婚し、現在1才の女の子の母親であるAさん(29才)。妊娠を機に、勤務先のトリミングサロンを退職しました。トリマーとして働いていたAさんですが、「仕事は大好きだったけど、転職したばかりで育児休暇が取れなかった。子どもをしっかり自分の手で育てたいという思いも強かったんです」。

しかし生後半年ほどで子育てが落ち着いてきたころから、ママ友やご近所さんに「うちの犬をお願い」と頼まれて自宅でトリミングする機会が増えてきたそう。そこからさらに紹介...とお客さんが増え、今では月に2〜3回のペースで仕事をこなしています。

「家だと子どもを見ながら仕事できるのでいいですね。お客さんも子どもを連れて来て、一緒に遊ばせてくれたり。ほんのお小遣い程度の収入だけど、誰かから必要とされていると実感できるのでうれしいです」。

自身の生活圏のなかで需要を見つけ、その範囲内で仕事する...。リアルなコミュニティは勤めていた頃より狭まったかもしれないけれど、「今は家庭と仕事のバランスがちょうどいい」とAさんは満足です。

2014-06-06-logo_mini.png "趣味延長"型ハウスワイフ

専業主婦になる前の仕事を生かすハウスワイフ2.0もいれば、全く違う分野にチャレンジする人もいます。

大学院を卒業し、弁護士を目指していたBさん(36才)のケース。結局一度も会社勤めをしないまま結婚、妊娠してもなお勉学に勤しみ子育てはベビーシッター頼み。ある日ふと「子どもを犠牲にしてまで勉強を続けていていいのか?」という思いが頭をよぎりました。自分は何がしたいのかを改めて考えた結果、専業主婦という選択をしたそうです。

育児が落ち着いてから就職することも考えましたが、夫の転勤と重なりあえなく断念。その後テレビで見てハマったデコ電に没頭し、作品をブログでアップすると、読者から「作ってほしい」と依頼が入るように。細々と製作を続け、現在では月5万円ほどの収入を得ています。

「以前は、社会から取り残されているような焦りがありました。でも今はブログに支えられています!」と充実した生活を送るBさん。彼女のようなスタイルは"趣味延長"型ハウスワイフと言えるでしょう。

2014-06-06-logo_mini.png "会社から独立"型ハウスワイフ

3人目は、"会社から独立"型ハウスワイフ。会社員からフリーランスに転身したCさん(37才)は国立大学を卒業後、大手出版社に就職しました。残業・出張なんのその、大規模プロジェクトや海外勤務を経て管理職にまで出世。

「周囲からはバリバリのキャリアウーマンに見られていたし、充実した会社員生活を送っていましたね」。

しかし結婚を控えていた矢先、転勤の辞令が。結婚後は家庭を優先させたいと考えていたCさんはそこで初めて仕事と家庭を天秤にかけ、退職することを決意しました。退職後は、前職の経験や人脈を生かしつつフリーランスのウェディングアドバイザーとして活躍。また大学院にも通い、会社員時代にはなかなか取れなかったインプットの時間も大切にしています。

「フリーランスは責任も大きいですが、効率的に短時間で働くことができるようになりました。会議に追われていた当時とは比べ物にならないほど、ゆとりも生まれています。家族との時間や睡眠もしっかり取れているので、思いきって踏み出してよかったです。」

さらにマンションを所有して不動産収入を得ている人、生け花やポーセラーツなどの教室を自宅で開いている人、読者モデルや在宅ライターとして活動する人...。会社に縛られない働き方には、他にもさまざまな形があるようです。

生き方を選べる時代

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会社員として働き続けるか、もしくは辞めて専業主婦になるか。二者択一を迫られていた時代から今、女性はもっと柔軟性を持った働き方を模索できるようになりました。

家庭を犠牲にするのはイヤだけど、無理のない範囲で働き続けたい。パートタイムやアルバイトを含め、Cさんのように家庭を重視し、比較的自由に働く「ホーム・シフト・ワーカー」を選ぶ人も多数存在します。かくいう私も、フリーランスでライターを続けるホーム・シフト・ワーカーです。働く場所を、会社ではなく、家庭寄りに。少しずつ主婦寄りに。

そしてホーム・シフト・ワーカーよりさらに家庭を重視する進化系主婦、それがハウスワイフ2.0。

かつては家事や育児にただ追われるだけだった専業主婦が今、さまざまな形で社会とつながり、活躍の場を広げています。たとえ家から一歩も出なくても、今や世界中に情報発信ができる時代。インターネットを使えば自分の考えに共感してくれる人、自分のスキルを欲している人が簡単に見つかります。

専業主婦と社会をつないでいるのは、まぎれもなくインターネット。ブログやSNSに代表されるITスキルを持っていることは、ハウスワイフ2.0として成功するひとつのキーポイントになりそうです。

一方パソコンが使えない、ブログなんてやってないという人も、Aさんのように手の届く範囲のコミュニティで自分をどう生かせるか考えてみては? 結婚、出産で自分の境遇が変われば、働いていた時とはまた違うタイプのつながりが新たに生まれているはず。

役割で生きるのではなく、自分のテーマを生きる。

私たちは、肩書きや役割にとらわれすぎていたのかもしれません。これからは会社員という枠に縛られず、生き方・働き方を自分自身で決める。どの形を選ぶにしても、そんな新しいスタイルもあるということを頭に置いて、自分の生活を一度見つめ直してみるといいかもしれません。

ただし、ハウスワイフ2.0が経済的に自立しているケースはごくまれ。扶養されているからこそ成り立つのであって、今後の人生に離婚・死別などトラブルが襲いかかってくれば食べていけません。"自由"に惹かれて夢ばかり見ないように、注意が必要です。

必要なのは、現実を見極める力と一歩踏み出す勇気。チャンスはどこにでも転がっていますよ!

「かしこい」女性に「かしこく」生きるヒントを提供する情報サイト『kashiko(かしこ)』 (URL: http://www.bs-kashiko.com/) (事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)