妊娠中の気象学者が、心ない言葉を投げかける人に伝えたいこと(もちろんみなさんにも)

お母さん、あなたは美しい。

みなさん、今一度、私が抱えている悩みを聞いてください。

仕事柄、私は批判のターゲットになりやすいでのです。それはわかっていますから、できるだけ気にしないようにしています。それでも、(妊娠中の私をみて)誰かが大きな声で「腸詰のソーセージみたい」とか「そんなに突き出たお腹を見せられるなんて最悪」などというのを聞くと、もうダメです。大声で叫びたくなってしまいます。

誰もが思いを口にできることは大切ですが、マナーというものがあります。こうした失礼な言葉は、私の方にも非があったかもしれないと考える気にもなりません。これには、より大きな問題が潜んでいるように思えるのです。ひどい言葉が投げつけられるのは、妊娠中の女性なのですから。

そう、こうした心ない言葉は、すべてお母さんたちに投げつけられているのです。お腹に子供がいる女性、揺りかごの赤ちゃんを見つめながら、この文章を読んでくださるお母さん、子供を大学生にまで育て上げた母親に――。

お母さん、あなたは美しい。

どんなに気分の優れなくても、自分の姿が本当に不恰好に見えたとしても、女性はそうやって大切な子供をお腹のなかで育て、この世界へ産みだすのです。それは純粋に素晴らしいことで、あなたが褒めたたえられるべきなんです。

正直にいって、私のことをどんなに“ひどく”て、“場違い”に感じたとしても、気にしません。体重が約20キロも増え、気分が優れない夜を過ごしたとしても、それはやがて双子の健やかな女の子を無事に出産するためですから。それは美意識よりも大切なのです。この子たちをできるだけ健やかに誕生させてあげたい。そのために、私の“今にも破裂しそう”なお腹はこれからさらに大きくなっていくのです。

あえていいます。さあ、カクテルのシャーリー・テンプルで乾杯しましょう。むくんだ足に、妊娠線に、つわりの苦しさに、増えた体重に、目の下のクマに! それは母親の勲章です。そして妊婦に「うんざり」するすべての人にいいます。あなたの母親の女性も、まったく同じようにしてあなたを生んだのです。

ではここで、お母さんから教わった大切な教訓を一つ思い出してみましょう。「褒め言葉が見つからないなら、何もいわないことよ」

このブログはハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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