「イスラム国」を名乗る組織の呼び名について ハフポスト日本版での対応

ハフポスト編集部が作成する記事には、当面「ダーイシュ」の表記を用いることにしました。

ハフポスト日本版編集部が作成する記事には、2月11日から当面「ダーイシュ」の表記を用いることにしました。ただし現在、「イスラム国」という用語の認知度が高いことから「イスラム国」を併記します。

他社から配信された記事とブログ記事については、原文のままの表記とします。

ソーシャルメディアへの投稿についても上記に準じます。

過激派組織「イスラム国」(ISIL、ISIS、IS)について、現在政府やメディアで呼び方が異なっています。

この過激派組織の前身は、2004年に結成された国際テロ組織アルカイダの一派「イラクのアルカイダ」(AQI)。2006年6月、指導者のアブ・ムサブ・アル・ザルカウィ容疑者が空爆で死亡したのち、10月に「イラクのイスラム国」(ISI)の創設を宣言し、アブ・ウマル・アル・バグダディが最高指導者に就任し、ISIを「国家」であると主張してきました。

2013年4月、ISIはシリアのアルカイダ系組織「ヌスラ戦線」を統合し、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)または「イラク・シリア(シャム)のイスラム国」(ISIS)への名称の変更を宣言しました。そして2014年6月、ISIL / ISISはカリフ制イスラム国家の樹立を宣言し、「イスラム国」(IS)を名乗るようになりました。

一方、「イスラム国」やISIL、ISILなど過激派組織の自称に対し、アラブ世界の政治家やメディアの多くはアラビア語の「Dulat al-Islam fi al-Iraq wal-Sham」の頭文字をとった「ダーイシュ」(DAIISH)という呼称を使用しています。

以上の経緯から、政府やメディアでは「イスラム国」、ISIL、ISISなどの表記が混在しています。

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