錦秋の中禅寺湖畔周遊記

紅葉の時期になると必ずテレビ映像で紹介される名勝ですが、さすがの美しさです。

10月22,23日と日光二荒山神社 中宮祠への御礼詣のため、錦秋の中禅寺湖畔を訪れました。今年になって中禅寺湖への訪問は、既に3度目となります。

以前、ブログ(フェイスブック)でも紹介しました英国&イタリア大使館別荘の公開を機に訪れたのがきっかけでしたが、それ以来貴婦人の如く高貴で美しい中禅寺湖の"氣"と水と緑にすっかり魅了されてしまいました。

今秋は10月中旬になっても真夏日が記録されるほどの高温が続いたため、紅葉の色づきが大幅に遅れるのではと心配されましたが、直前になって数日間朝晩冷え込んでくれたお蔭で湖畔の紅葉は丁度見ごろを迎え、晴天にも恵まれ最高の紅葉狩りを満喫することができました。

紅葉時の週末は湖畔周辺の道路は大渋滞してしまうので早朝に動いた方が良いですよと地元の方に勧められ、朝6時過ぎにホテルを出発。お蔭様で竜頭の滝にすんなりと到着できました。

紅葉の時期になると必ずテレビ映像で紹介される名勝ですが、さすがの美しさです。

起き抜けスッピンで飛び出してきた甲斐がありました!

続いて、湯川参道にある湯滝へ。竜頭の滝や華厳の滝ほど知られてはいませんが奥日光名瀑の一つで、眼前に広がる豪快な滝の流れを間近に感じられる迫力の景勝地です。

その湯滝の水が流れ落ちる湯ノ湖です。中禅寺湖の西端からちょっと北に上がったところにある小さな湖ですが、白根山からの水に加え、その名の通り湖畔にある湯元温泉からのお湯が流れ込んでいます。

朝日に包まれるこの時間は大気も殊のほか清浄で、鏡のような湖面に色とりどりの山並みが映り込み格別の美しさでした。

湯ノ湖、湯滝から中禅寺湖に至る水を集める湯川周辺も紅葉真っ盛りです。

川の流れの先に見える湖面が、中禅寺湖です。

そしていよいよ中禅寺湖へ。湖畔の木々は見渡す限り、文字通りの錦模様に染め上っていました。

中禅寺湖にはどこか"神"を感じる、これがこの湖と出会った時の最初の印象でした。どこまでも透明で清涼な"氣"を湛えたその美しさは、魂の奥深くまで魅入られるようで、時間や季節が移ろおうとも変わることがありません。

箱根の芦ノ湖と同様、ここ中禅寺湖にも龍神が住まっていると私は秘かに信じています。その証拠に、8月に中禅寺湖を訪れた際、朝方こんな雲が現れました。

そのような中禅寺湖の畔に佇むのが、中宮祠です。

地域を限らずご縁をいただいたお社には全国どこへでも、何か有り難いことがあった折や呼ばれた折には必ず参拝させて頂くようにしていますが、中宮祠もそうした神社の一つです。この6月末にご縁をいただいて以来、リオ五輪での萩野公介選手の金メダル獲得や甲子園優勝、その優勝投手である今井達也選手のドラフト1位指名etc.と、作新学院では慶事が相次ぎました。

中宮祠は、男体山の山頂にある奥宮と日光山内にある二荒山神社本社との中間に位置するため中宮祠と称されますが、奥宮への登拝口もここにあります。

中禅寺湖を臨む境内の裏手には、古代の高官が用いる笏に使われた「いちい」の大木があり、「1位」との掛詞ということもあってか必勝祈願の霊木としてあがめられています。

当初は御神木の存在などまったく知らずに参拝していたのですが、前回の参拝時になぜか本殿の隣に位置する拝殿が気になりそちらに参拝し、

さらに何かに導かれるようにその拝殿の後ろに回り込むと、必勝と書かれたイチイの御神木と出会うこととなりました。御神体の画像を掲載することはさすがに憚られますので、ご関心のある方はぜひ中宮祠を参拝されることをお勧めします。

イチイの木は、北の地域では榊(さかき)の代わりに玉串など神事に用いられています。ちなみに中宮祠でも、玉串には榊でなくイチイが用いられています。イチイは日光にある田母沢御用邸(大正天皇の別荘)のお庭にも、陛下お手植えの御木として植えられています。

とここまでこの原稿を書いてきたこの瞬間、関東大会での作新学院硬式野球部の優勝が決まりました!!これも中宮祠、中禅寺湖に住まう龍神の御神力かもしれませんね。

関東大会上位4校は、順当に進めば春の甲子園への出場権を与えられます。選抜出場校の正式決定・発表はあくまで1月27日ですが、大過なく事が運べば今夏に続き春の甲子園でも、再び頂点への挑戦をさせていただけるかもしれません。

四季折々の美しさと発見がある中禅寺湖畔の旅、是非皆さんもお出かけになってみてください。

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