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クラウドファンディングは日頃の行いが試される厳しく、ありがたい世界。

2014年11月25日 01時17分 JST | 更新 2015年01月24日 19時12分 JST

資金調達の方法はたくさんありますが、クラウドファンディングって何だろう?と思っていた時代もつい最近なのに、いまや資金調達の話になると当たり前のように出てくるようになりました。

実際に、僕は二つのプロジェクトをクラウドファンディングを活用して資金調達を試みました。

ひとつは「その実態と社会経済構造分析-」、もうひとつは「ニートから抜け出した若者の言葉を書籍にしたい!働けなかったからこそわかる、働けることの価値」という、どちらも日頃の活動や、対峙している問題をうまく、広く社会に伝えたいと思って取り組んだものです。

前者は公開して8時間程度で目標金額を達成し、後者は本当にギリギリまでかかりました。個々のプロジェクトの打ち出し方や、そもそもの内容によってこれだけ大きな達成への時間差が生まれました。さまざまな要因が考えられますが、個人の反省としては以下のものが大きかったように考えています。

・お願いに躊躇した

一回目は、本当に集まるのかがわからず、とにかく情報を拡散しなければならないと思って、知人や友人に情報の拡散を"躊躇なく"お願いしました。そして、多くの友人や知人が情報の拡散に加え、プロジェクトを支援してくれました。

しかし、二回目は"躊躇"しました。特に一回目と二回目の時間間隔が数か月と短いこともあり、情報拡散のお願いをすることが、「別の企画を建てたのでもう一回支援してほしい」という意味と取られてしまうことが不安でした。支援依頼は資金依頼とまったく同じだからです。相手がどのように言葉を受け取り、どう行動するかは自由であり、僕自身もそう理解しているいもかかわらず、面倒な人間と受け止められることが怖かったのだと思います(振り返ると)。

・成功体験に依存した

支援者の皆様のおかげで一日を待たずに資金調達ができてしまったため、「クラウドファンディングはとてもありがたいな」という気持ちと、「予想外に苦労することなく資金調達ができるなんてすばらしい仕組みだ」という気持ちが、ビギナーズラックの成功体験となり、二回目のプロジェクトでは、心のどこかで「何とかなるだろう」と思っていたわけです。

しかし、実際には何とかならないままに期限数日、数時間前になっても達成が見えてこず、本当にギリギリになって、こんなはずではなかったのにと肝を冷やすことに。完全に一回目の成功体験に依存してました。

・ネットだけに頼った

一回目の成功体験の際にも、プロジェクトを立ち上げる前から、周囲に「今度、クラウドファンディングを通じて資金を調達し、白書を作りたい。理由は・・・」と、若年無業者白書制作のビジョンや想いを吹聴して回っていたのですが、資金調達の成功を「ネットの力ってすごい」と考え過ぎました。確かにインターネットの恩恵を過分に受けたわけですが、ネットを通じてアクセスしているスクリーンに増えていく支援者(支援者が生まれるごとに来るメール)の存在を見ながら、結果としてのインターネットの力ではなく、ほぼすべてをネットのおかげだと思い込んでしまいました。

もしかしたら、実際にお会いしているときは、何気ないコミュニケーションの機会を活用して、プロジェクト設立の経緯となる出来事や、達成したいゴールなどを伝えていけば、もっと理解をしていただけた可能性があったかもしれません。

そういうことを振り返るなかで、クラウドファンディングは、日ごろの行いや人間関係(ソーシャルキャピタル)が試される厳しく、ありがたい世界だなと思います。ただプロジェクトを立ち上げるだけで資金が集まるわけではなく、その立ち上げた個人を応援していたり、プロジェクトの内容に共感したりして仲間が増えていくわけですので、特に前者(個人)は日頃の行いや関係性が重要だなと思います。

友人のチャレンジを見ていて、最近応援したのはこちらの二つでしたが、個人としての関係性も、プロジェクトの内容への共感も、お財布を開くにはどちらも十分過ぎるほど魅力的です。大した金額ではないのが残念ですが。

認定NPO法人フローレンス 駒崎さん

待機児童問題解決の奥の手「小規模保育」を全国に広める「白書」を出版したい!

コミュニティ・ユース・バンクmomo 木村さん

momo創業10年目の挑戦!地域金融機関をNPO支援に本気で巻き込む「白書」を発行したい!

たまたま直近二つの応援したプロジェクトが「白書出版」だったのですが、直近であることは偶然で、僕なりの共感ポイントは、子育て中の保護者としての「待機児童問題」や、NPO経営者としての「金融機関とNPO」というテーマが自分事であると同時に、これらのプロジェクトを通じて製作される白書を手元に持ちたい、読みたいという欲求もありました。手元に届くのが本当に楽しみです。

いま現在、二人の経営者仲間がクラウドファンディングに挑戦中です。直接的に頼まれたわけではありませんが、応援したいプロジェクトだと思っています。

※クレジットカードの残期間の関係で、現在、応援ができません・・・

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NPO法人パノラマ 石井さん

有給職業体験プログラム「バイターン」実施プロジェクト

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認定NPO法人Teach For Japan 松田さん

情熱と多様な経験を兼ね備えた30人の教師合宿を実施したい!

(2014年11月24日「若者と社会をつなぐ支援NPO/ 育て上げネット理事長工藤啓のBlog」より転載)