ワンオペ男児四人、トイザらスに連れてってみた。

「お前が最初に行動をするとみんなついてくる。申し訳ないが長男であるお前の力を貸してくれないか」 長男が仲間になった。

我が家の子育て現場レポートをlineblogで書いております。

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先週、突然、双子の片方が発熱。週末を含むスケジュールが飛んだ工藤家。

熱が理由なのか、寝ていても断続的なうめきに対応する妻が疲弊し、その余波の一部が僕の方にも。それでも他の三名が顕在だったので、普段の生活と変わらないと思っていたところで次男が体調を崩すという何とも言えない週末です。

長男(5)、次男(3)、双子(1)の男児四人の平均体調が一定の基準を越えたものの、公園などに連れて行けば全力で遊び、少しだけ溜まった体力を早々の使い切り、だめだっていっているのに界王拳10倍とか使って、チャクラも念も使い切り、また体調不良者が出る。

過去、何度も繰り返された歴史。歴史から学ばない人間だけにはなりたくない。さて、どうしよう。この微妙に元気なリスク有るひとたち・・・

・それなり時間が潰せること(妻を休ませる)

・それなりに動きがあること(まったく動かないと遊びたいとか言い始める)

・ひとりで見られる安全な場所(ワンオペだとまだまだ不安要素が大きい)

そうだ、そろそろ長男と次男の誕生日が射程圏内だ、ということで何を希望するのかを聞きに行くという目的で「トイザらス」へ。

・自宅からほどよい距離にあり、それなりに時間が潰せる。

・走ることはなくとも、ずっと座っているだけということもない。

・店舗内なので安全度は高い。

ということで、トイザらスへGO!!

【駐車場編】

いきなり鬼門である。できることなら入口近くに駐車して、長男次男に手をつながせ、注意喚起しながら"ちょっとだけ"歩かせて、双子を両脇に抱えて駆け込みたかった。しかし混雑。入口から結構距離のあるところにしか止められない。

面倒なことに、隣に駐車している親子が車中でソフトクリームを食している。これは面倒なことになるので見せないようにしなければと思うが早いか「見て、あの白いのなに?きっと冷たいよ」という子どもたちの声。できることは一つしかない。無視。

車を止めて、二列目の双子に靴下と靴を履かせる。三列目から長男次男を二列目に召喚し、降ろす。二列目奥に座る三男のベルトを外し、二列目通路で自由にさせている間に、手前にいる四男のベルトを外す。双子それぞれと手をつなぎ、長男次男に手をつながせもう一方の手を(横断歩道を渡るときのように)手を上げさせる。

なぜ手を上げるのかに対しての執拗な質問は、無視。なんてすることはなく、運転手から見たとき、まだ小さい子どもたちのことが見えないことがあるので上げた方が安全なんだと説明。「ふーん」と納得してくれた模様。

そこで長男から「でも、パパと一緒に歩いているから大丈夫じゃない?」とか「車もいろいろな高さがあるから見えないひとばっかりじゃないよね」と言うので、無視。

駐車場からトイザらス入口までの半分くらいのところで、見てはいけないものを見てしまう。左手側で歩く四男の右足に靴。左足は靴下。振り返れば奴がいるかなと思ってみたけど、ない。男児四人を引き連れ車に戻る。

あぁ・・・まだ隣の車中ではソフトクリーム。なかったことにして、車を見ると二列目に靴を発見。三男を二列目にあげ、続いて四男を上げたところで靴を履かせ、四男と三男を降ろす。そしてさっき半分まで行って帰ってきた道を改めて進む。やっと入口に。

【店内編】

店内に入るか入らないかというところで次男が興奮とともにダッシュ。それに気が付いた長男がロケットダッシュ。両手をそれぞれ双子とつないでいる僕は、「あっ、来る場所ミスったかもしれない」と不安になる。

ひとりは左側、もうひとりは右側。左側の行った方が、「あっ、あっちは右側に行ったのか!じゃあ、俺も!!」という脳内で響く言葉が見えるかの如く走っていく。

しかし、せっかくここまで来たのだから、"ワンオペトイザらス"、やってみようじゃありませんか。勇気を持って両手を双子から離してみる。四男は長男次男を追いかけダッシュ。そして三男は。

見つけてしまったアンパンマン。でも、そこは結構遠い。というかむしろ最後にたどり着く場所。完全にあっちの世界に目が釘付け、足も向かおうとするかというところで抱えて三人を追う。三男がイナバウるかと思いきや、ニコニコしているので、キャッチ&リリースしてみると三人を追う。

通路中央には、サンプルで遊べる玩具。そこに群がる子どもたち。よく見てみると、工藤家長男、工藤家次男、工藤家三男・四男(双子)が占拠。他の子どもを寄せ付けないほど、サンプルの玩具に子どもたちが群がっているように見える。

ひそひそ何か聞こえてくる。いつものことだが、「双子ちゃん?」「四人?」「全部男の子?」といったもので、全部当たり。

次男が何かに気が付く。恐竜シリーズ。恐竜になるために日々修行している次男が群れから離れる。彼は群れの意味、群れから離れることの危険を知らない。知らないからこそリスクを冒せる。リスクを冒したものだけが見られる景色があるのかもしれない。

これで他の三人が付いて行ってくれるといいのだけれど、残念ながら四男だけが付いていく。長男は(たぶん)エグゼイド、キューレンジャー関連商品を探しているに違いない。三男はよくわからない。

困ったことに、次男と四男を見られる場所からは、長男と三男が死角になってしまう。トイザらスは、通路を形成する玩具置き場の目線が高いため、鳥の目が効かず、虫の目で子どもたちを見ないといけない。周辺視野が効かない。

ので、時折、通路から通路を移動するウチの子どもたちを周辺視野で捉えるも、それだけでは負えないので焦点追尾が発動する。視点が取られた隙に他の子どもが動くため、いくら首を振って、子どもたちがもっとも視野に入るポジションを取っても限界がある。

双子は小さ過ぎてまだ言葉を理解し、自らの行動に反映させることが難しい。。次男はファンタジスタ過ぎる。受け取った言葉をファンタジスティックに解釈されるので予想がつかない。やはり、真面目くん長男からだ。長男に声をかける。

この時、かけるべき内容は重要だ。単純に来いというものや、みんながバラバラだから集まれでは駄目だ。そう、いつものアレだ。「お前が最初に行動をするとみんなついてくる。申し訳ないが長男であるお前の力を貸してくれないか」。

長男が仲間になった。

双子のひとりがボールコーナーにハマっている。長男にいてもらう。それだけで十分だ。僕はもうひとりの双子を探す。探すといってもだいたいあたりはついている。

いた!なんかキラキラしたものを眺めている。知らないひとが見たら30代か40代くらいで170から180cmくらいの男性が後ろから急に子どもを抱えて逃走したと勘違いするかもしれない。背後から一瞬で。

抱えた三男、長男に手を引かれた四男、このパーティーでファンタジスタを探す旅に出る。ここらへんじゃないかと言ってみるといない。すぐ隣の通路も確認したいが、双子は急に動けない。玩具に囲まれ、玩具が魅力的にプロデュースされた場所で、ストイックに動いてくれる子どもはどれくらいいるだろうか。一事が万事。四人のパーティーが一糸乱れぬよう配慮、気遣い、声掛けを繰り返しながら移動する。

「いた!」長男の声。

続いて四男も「いた!」と叫ぶ。

なぜか何も見えていない僕の腕に抱えられた三男も「いた!」。いや、そこからは見えねーし、とか思いつつ長男の視線の先。

「いた!」

ファンタジスタ次男、さすがにファンタジスタだ。ファンタジスタらいし場所に、ファンタジスタっぽくいるのかと予想していたら、しっかりそれを裏切り、第一目標であったLEGOシリーズのところで、自らの誕生日プレゼントにふさわしい商品を選んでいる。さすがファンタジスタ。目標への最短距離を歩むことすら、ファンタジスタとしての行動になってします。凡人にはわからない世界だ。

こんなことを繰り返しながら、ワンオペトイザらスは終わりを迎える。長男は誕生日にほしいものにブレがないことを確認。次男はブレブレのあげく、どう見ても長男がほしいものを言いくるめられて買うことになっている。

三男もたくさんの玩具、特にアンパンマンと触れ合えたようだ。そして、最後に四男。その手に持っている知育玩具?の一片は、いつどこから持ってきたのだろうか・・・聞いても答えてくれない。取り上げるとイナバウアー。

現場からは以上です。

追記:ワンオペトイザらス後に帰宅する予定も、夕飯を買っていくことになり、ここからスーパーへ。ワンオペスーパーが始まる(こっちの方が大変だった噂も・・・)