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アキバのPCショップでテクノをガンガンにかけてみたらこうなった

2014年01月23日 17時47分 JST | 更新 2014年03月24日 18時12分 JST

こんにちは。砂流(スナガレと読みます)です。第二回目のテーマは「常識外れなゲリラ戦で売上が上がった」です。ゲリラPRではなく店頭の話ではありますが、ぜひお付き合いください。

僕は日本エイサーに入社する前は、秋葉原にあるパソコンショップ(オリジナルパソコンを組み立てて販売する店)で店長代理をしていました。そのパソコンショップは秋葉原に3店舗展開しており、僕がいた店に求められていたのは『新規のお客様を獲得して店を軌道にのせる』こと。新規のお客様を獲得するには、他2店舗と同じことをしても効果は薄いので奇策を中心に展開していきました。

奇策というとなんだか聞こえは良いのですが、「奇策といわれるあらゆる作戦・・・ そのほとんどは、 相手の事を考えすぎて本来の自分を見失った姿にすぎない」という某バスケット漫画の名言があるように、自分を見失い、お店の在り方を見失い、考えすぎて身動きがとれなくなるなど、たくさんの失敗をしました。

その中で1つ気づいたことがあります。それは、「他がやっていないからウチもやらない」ではなく、「他がやっていないことの中にチャンスはある」ということです。その結果として、常識外れな方法で売上が上がりました。振り返ってみると、このことが僕のゲリラ戦の源流になっていると思います。

具体的にどんなことをやって売上が上がったかというと・・・

 ・お店の外にレジを作る

 ・売れ筋商品を赤字でタイムセールする

 ・店の外を歩いていた人たちを巻き込んで、みんなで有馬記念を見る

 ・パソコンショップなのにガンダムのプラモデルを販売する

 ・パソコンに詳しい人間ではなく詳しくない人間に接客をさせる

 ・商戦期は売れ筋の低価格帯パソコンの販売を縮小し、中・高価格帯に絞る

 ・デスクトップPCを高層ビルに見立て、プラレールを走らせて店の中に街を作る

 ・お店の前でアイドル(卵)とイベントを開催する

などをおこなってきました。どれもパソコンショップらしくないかもしれませんが、どれも少なからず売上に貢献した施策です。

上記に挙げたすべてのことをご説明したいのですが、とても長くなってしまうので

 ・店の外にレジを作る

 ・売れ筋商品を赤字でタイムセールする

 ・店の外を歩いていた人たちを集めてみんなで有馬記念を見る

について詳細にご説明いたします。(もし、他の事例にご興味ある方いらっしゃいましたらご連絡ください。)

■ 店の外にレジを作る

このアイデアは、僕のアイデアではなく店長のアイデアです。僕はこの経験から「枠からはみ出ることの重要さ」を学びました。

僕がいた店はスペースが狭く、パソコンや周辺機器が雑多に置いてありました。また、パソコンを買うレジと周辺機器を買うレジが同じ為、周辺機器のレジ対応をしている間に、パソコンを見に来たお客様に接客するチャンスを逃すことがよくありました。1,000円の商品に対応を追われ、10万円の商品を取り逃すのは店にとっては大きな問題です。うまく切り分けたいけどスペースがない・・・。

そこで編み出されたのが、店のなかではなく、外にレジを設置することでした。新しい売り場を確保し、周辺機器をそちらで販売することでパソコン接客の取りこぼしも減り、タイムセールなども仕掛けやすくなりました。

また、お店の外にてごろな値段の商品が陳列されていることで、通行する人の目にとまることも増え来店客数のアップにも繋がりました。はじめは長机にレジと周辺機器を並べただけの見た目も貧相な売り場でしたが、改良を重ね、ピーク時には1万円以下の商品しかない中で100万円近く稼ぎだしました。

■ 売れ筋商品を赤字でタイムセールする

12月の商戦期を見据え、10月~12月の期間限定で毎週末あえて売れ筋の商品を赤字でタイムセールをおこないました。2つ狙いがありました。1つは、この店は毎週末タイムセールをやっていて、しかも商品が本当に安いという認識と期待感を商戦期までに持ってもらうこと。

もう1つは、タイムセールを通してスタッフを忙しさと臨機応変な対応に慣らしておくことで、商戦期の想像を超える忙しさにも対応できるようになること。どちらも狙い通りの結果となりました。ちなみに、このタイムセールは毎週末スタッフに商品と値段を決めてもらっていました。自分が選んだ商品が売れていく様子を見るのは達成感もありワクワクすることなので、忙しさの中から商品を売る楽しさを知ってもらえたとも思っています。

■ お店の外を歩いていた人たちを集めてみんなで有馬記念を見る

ディープインパクトという馬をご存じでしょうか? 普段、競馬を見ない方でも名前をご存じの方も多いと思います。そのディープインパクトの引退レースとなった有馬記念の話です。秋葉原は商戦期で賑わっていました。その賑わいを見ながら、「普段競馬を見ない僕でも引退レースは見たいから、秋葉原を歩いている人たちもきっと見たいだろうなぁ。」と思いました。

それなら、「店内に大きなテレビを用意してみんなで見よう!」と思い、店の外に出てマイクで「ディープインパクトの引退レース、見ていきませんか?」と呼びかけました。

呼びかけに反応して、お店に入りきらないぐらいの人だかりができてちょっとしたお祭り騒ぎの中、ディープインパクトの引退レースははじまります。結果は1着。店内は拍手喝采でハイタッチがでそうなほどの熱気。そのタイミングで、「ディープインパクトおめでとう記念」と題したタイムセールを仕掛けました。

仕掛けた場所は、外のレジ。商品はもちろん赤字です。店内にいたお客様は歓声とともにSDカードを買うために並んでくださいました。人が人を呼ぶ長蛇の列となり、店の中も外もたくさんのお客様で溢れかえり大盛況となりました。(やりすぎてしまい、後日本社にこっぴどく怒られました(笑))

いかがでしょうか?今回は店頭の話ではありましたが、常識外れなことの中から、時流にのって仕掛ける、枠をはみ出して考えるなどPRにも通じるものがあるのではないかと思います。この事例から皆様のお役に立てることがあれば幸いです。

ちなみに、「常識外れなこと」をして失敗した事例ですが、「いらっしゃいませを言わない」、「バッキバキのテクノが大音量でかかっていて、店員が話しかけてこないクラブスタイル」などを試してみましたが、結果は散々でした。ここではとても書けない事例もありますのでそれはお会いした時にぜひ。

秋葉原画像集