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温暖化問題を議題とした5月2日の本会議質疑のハイライト引用(その2)

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〔水野賢一〕
ところで、二酸化炭素、CO2は最も代表的な温室効果ガスではありますが、温室効果ガスは二酸化炭素だけに限られるわけではありません。現に京都議定書はCO2以外にも5つのガスを対象としていましたし、今現在の国際交渉はCO2以外の6つのガスも対象としています。

中でもフロンガスは、CO2に比べて数十倍から種類によっては1万倍も強力な温室効果ガスです。かつてフロンガスはオゾン層を破壊するとして問題になりましたが、現在製造されているいわゆる代替フロンは、オゾン層は破壊しないにせよ、極めて強力な温室効果ガスであることには変わりはありません。

しかも、二酸化炭素と決定的に違うのは、CO2が元々自然界に存在するものなのに対し、フロンは人工的に製造された物質だという点です。CO2は太古の昔から大気中に存在はしています。ただ、地下深く眠っていた化石燃料を燃やすことによって大気中に放出され、その濃度が高くなっていくことが問題なわけです。これに対し、フロンというのは、自然界に存在しないものをわざわざ商品として生産しているのです。

これだけ温暖化の危機が叫ばれ、これだけ多くの人に排出削減を呼びかけている中で、極めて強力な温室効果ガスをわざわざ作って売って儲けるということが、果たして倫理的にも許されるのでしょうか。しかも、パソコンのほこり飛ばし用のスプレーのように、大気中に放出することを前提として製造している商品まであります。こうしたフロンの規制について、環境大臣の見解を伺います。

〔丸川環境大臣〕
フロンの規制についてお尋ねがありました。フロン類については、オゾン層保護と温暖化防止の観点から、フロン排出抑制法に基づき、ほこり飛ばしスプレーなどのフロン類の使用製品について、代替冷媒に転換するための規制など、その製造、使用、回収、破壊のライフサイクル全般にわたる取組を進めています。また、代替冷媒を使用した空調機器等の導入を支援をしております。今後とも、こうした措置により、フロン類の対策に万全を期してまいります。

〔質疑終了後の水野賢一の感想〕

答弁にある「フロン類の対策に万全を期してまいります」は結構なことだが、元々自然界に存在しないものをわざわざ生産しているという本質的な問題について触れてくれなかったのは残念。