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南米を代表する郷土菓子!「アルファフォレス」をパラグアイで作ってみた♪【"旅するパティシエ"世界一周!郷土菓子レッスンの旅】

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■世界一周!郷土菓子レッスンの旅 in パラグアイ

こんにちは! 2016年から世界の郷土菓子を巡る旅に出た、"旅するパティシエ"鈴木あやです。

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目標は、「国と国、人と人とをつなぐスイーツ・ストーリーテラー」になること。世界中で現地の人々から郷土菓子レッスンを受けながら、レシピだけでなく歴史・文化・暮らしと、立体的にその地域の魅力を発信していきます。

前回は、パラグアイの首都アスンシオンで、南米を代表する郷土菓子「アルファフォレス (Alfajores)」の突撃取材の模様をお伝えしました。

南米・パラグアイで突撃取材!現地在住50年の日本のお母さんに習う郷土菓子!?

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今回は、パラグアイの日本人移住者で、現地在住50年の宇都志恵子(うとしえこ)さんによる「アルファフォレス(Alfajores)」レッスンの模様と共に、【パラグアイの郷土菓子】ストーリーをお届けします!

■「アルファフォレス」の郷土菓子レッスン、スタート!


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■家庭科の授業


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宇都家のキッチンにお邪魔して、ついに「アルファフォレス (Alfajores)」の調理実習が始まりました!

■アルファフォレスのレシピ

アルファフォレスの材料 (直径5~8㎝のものが約25個分)

無塩バター200g
グラニュー糖100g
コーンスターチ300g
薄力粉150g
ベーキングパウダー小さじ2
バニラパウダーお好みの香り分を少々 ※日本で作る際は、手に入りやすいバニラビーンズやバニラオイルを使用
卵黄3個分
ライムの皮約1個分
牛乳少々 ※最後に纏める時の状態をみて、水分量が必要なら牛乳を少々足す
ドゥルセ・デ・レチェ約200g
ココナッツファインお好みで

■アルファフォレスの作り方


※下準備

・卵は室温に戻しておく
・バターはポマード状にしておく
・コーンスターチ・薄力粉・ベーキングパウダー・バニラパウダーは合わせてふるっておく
・オーブンは180℃に余熱しておく

1. バターとグラニュー糖を合わせて、全体が白っぽくなるまでまぜる。

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2. 卵黄を加える。

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3. ライムの皮を削って加える。

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4. ふるい合わせたコーンスターチ・薄力粉・ベーキングパウダー・バニラパウダーに「3」を加える。

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5. 手で混ぜ合わせ、ひとまとめにする(纏まりにくい場合は、牛乳で調整する)。

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6. 生地を冷蔵庫で約1時間以上、寝かせる。

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7. コーンスターチ(分量外)をまぶした台の上で、めん棒を使って、生地が5~7㎜程度の厚みになるよう、平らに伸ばす。

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8. お好みの型で抜いて、クッキングシートを敷いた天板に並べる。

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9. 温めておいたオーブンで12分焼成したら、粗熱を取る。

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10. 「9」で焼き上がったパーツで、お好みの量のドゥルセ・デ・レチェを挟む。

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11. ドゥルセ・デ・レチェを接着に使い、ココナッツファインを飾る。

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......そして、完成〜!!

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常温で日持ちがするので、持ち歩きもできて、ギフトにもおすすめなのです♪

■国語の授業

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この郷土菓子は、かつての宗主国であるスペインから伝わったもの。ですがなんと、そもそもの誕生の起源は中近東といわれ、「アルファフォレス (Alfajores)」という名前も、アラビア語の「挟む」という言葉に由来していると考えられています。

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中近東で誕生した郷土菓子が、イスラームのイベリア半島侵攻の際にスペインに持ち込まれ、その後の大航海時代にスペインから南米にまで伝わったという、壮大な歴史物語が背景にあったのです!

■社会の授業


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スペインの「アルファフォレス (Alfajores)」は、南米のそれとは違って、ナッツとハチミツを使った長細い形のもので、あくまでクリスマスの時期に食べられるお菓子です。

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南米ではヨーロッパと同じ材料で作ることが困難だったため、内容・作り方が少しずつ変わっていき、それが今日の、いつでもどこでも食べられる南米版「アルファフォレス (Alfajores)」になったのだとか。

■理科の授業


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使う材料の内、特にポイントとなるのが「コーンスターチ」です。コーンスターチは、トウモロコシ粉から作られる純度の高い澱粉。他の粉類とは違ってグルテンを生まない上、吸水性が低いため、軽い仕上がりになるのが特徴で、結果サクサク・ホロホロとした独特の食感になります。

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その食感を維持するためにも、焼き色が付く前にオーブンから出し、硬くなりすぎることにないよう注意することが必要。ちなみにレシピによっては、薄力粉を一切使わずコーンスターチ100%で作るものもあります。

■美術の授業


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基本のスタイルは丸型で、厚めに成形し、焼き色を付けません。また、サイドをココナッツファインで装飾することも、南米ではお馴染み。

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大きさは、一口サイズから直径10㎝くらいのものまで様々。チョコレートがけにするなど味に変化をつけたものも時折、現地のパティスリーなどで目にします。

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■郷土菓子レッスンを終えて......


実際に一緒に作らせてもらった、焼き立ての「アルファフォレス (Alfajores)」をパクリ!

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薄力粉に対してコーンスターチが倍量入っているためサクサク、ホロホロ......単なる「クッキー菓子」の枠を超えた食感! また、ライムとバニラが香る甘さ控えめのクッキー生地に、甘い「ドゥルセ・デ・レチェ(Dulce de Leche)」を薄く挟むことで、絶妙なバランスの味わいが生まれます。

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志恵子さんが「アルファフォレス (Alfajores)」を手作りするようなったのは、義姉さんに作って頂いたことがきっかけ。あまりのおいしさに感動し、それ以来お子さんたちに作ってあげるようになったのだとか。

今では社会人として日本に住む娘さんが、当時と同じレシピで「アルファフォレス (Alfajores)」を作り、それを志恵子さんに報告してくれるのだと、うれしそうに話してくれました。

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そして最近では、日本に戻った際に都度、親戚や友人のために志恵子さんが「アルファフォレス (Alfajores)」を作ってあげているのだそうです。

「日本人移住者として、日本とパラグアイをつなぐ架け橋になれれば」......そんな想いをもって、パラグアイの文化を伝える手段のひとつとして始めた郷土菓子作りでしたが、これが予想以上に好評だったのだとか!

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そう、志恵子さんにとっての郷土菓子「アルファフォレス (Alfajores)」は、親と子、そして日本とパラグアイをつなげてくれる、大切なコミュニケーション・ツールなのです。

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私自身、パティシエとして、単なるモノとしてではなく、コトとしての食の価値を、今回の郷土菓子レッスンで改めて考えさせられたように思います。

そんな郷土菓子レッスン in パラグアイなのでした。

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(「KitchHike マガジン」より転載)