キャンプのススメ【前編】 未経験でも大丈夫  子連れキャンプの不安、解消します

漠然とした不安を解消しつつ、まずは無理しないでキャンプデビューを楽しむための方法をご紹介します。

世の中、空前のキャンプブームです。

以前だったらトイレは仮設でシャワーもない...... みたいなイメージでしたが、最近のキャンプ場ではトイレは清潔(ウォシュレット付き!)で、シャワーやお風呂(露店風呂など温泉のあるところも!)までついているような「高規格キャンプ場」が増えているのです。

ましてはリッチでおしゃれなグランピングなるものまで流行中。

しかし、平日は仕事と家事育児で手一杯、小さな子どもを連れて週末までキャンプなんて......

ハードル高すぎ! と思う方も多いのでは?

私も昨年までそう思っていました。

第一、キャンプ道具はおろか、わが家には車もありません。

夫婦共にテントを立てたこともなく、寝袋で寝た記憶もありません。せいぜいバーベキュー止まり...... そんなド素人な私たちが何を思ったか、5歳と2歳児を連れて、昨年のGWにファミリーキャンプを決行しました。

行くまでの不安要素はいろいろありましたが、行ってみれば全く問題なし! あんなに気負っていたのはなんだったの?

それよりも大自然の中で過ごすことがこんなにもリフレッシュでき、子どもたちものびのび遊べ、家族揃ってこんなに素晴らしい時間が過ごせるなんて。もっと早く実行すべきだった! と、時間を取り返すべく春〜秋は月1ペースで行くように。

そこで「キャンプに行ってみたいなぁ」と思いながらも、二の足を踏んでいる方へ。漠然とした不安を解消しつつ、まずは無理しないでキャンプデビューを楽しむための方法をご紹介します。

不安①:続くかわからないのに、道具を揃えるのはちょっと......

まずは「道具がない」問題ですよね。揃え出すと結構な出費ですし、家に置き場所もない。何が必要で、どれが良いのかもさっぱりわかりません。最初から買い揃えるには何かとリスキーです。

そこでまずキャンプをお試ししたいなら以下の4択がオススメです。

1.一式レンタルする

今人気の高規格キャンプ場では「手ぶらキャンプ」というパックが設定されているところがあります。

必要最低限のものが現地に用意されているので、食材や身の回りのものだけで済みますね。

スノーピークのキャンプ場では自社製品を全てレンタルできると言うのでも有名です。

ほかにも、レンタルするとスタッフが設営時にアドバイスをくれたり、すでにテントが常設されているキャンプ場もあります。

ただ三連休やGWや夏休みなど、高規格キャンプ場はすぐに埋まってしまうので、大型連休を狙っていく際にはお早めの予約をお勧めします。

わが家はテントだけはあったので、寝袋とフロアマット、焚き火台、ペグ(テントを固定するときに使う金具)を購入しました。

あとはタープ(日よけのテント)をレンタルし、食器やらお鍋やらは全て家で使っている物を持参しました。

なお、テントの立て方も不安材料のひとつかと思いますが、最近のテントは優秀でとっても簡単。各メーカー、立て方動画をアップしているので、事前にイメトレしておくとより簡単です。

2.グループキャンプに参加する

キャンプ好きの仲の良いお友達家族が保育園や会社にいれば「キャンプに行きたいけど初めてだから今度一緒に連れていって!」とお願いするのが近道です。

というのもファミリーキャンプ(ひと家族だけ)で行くよりも3〜4家族で行く方が大人の数が多いので役割分担できますし、道具も分担できるので揃える必要はありません。

テントや寝具だけレンタルして、あとは先輩キャンパーたちにいろいろ指南してもらいましょう。子どもたちもお友達と自然の中で1日中、のびのび遊べるので大喜びですよ。

3.メーカーのイベントに申し込む

イベントで「初めてのキャンプ」たるものが開催されています。

例えばコールマンでは、一式レンタル&ガイド付きでファミリー向けキャンプイベントを開催しているので、手取り足取りプロに教えてもらえる企画に参加するのも安心です。

4.コテージに泊まる

高規格キャンプ場にはコテージが常設されているところも多いです。グループで貸し切れる大型のものから、ファミリータイプのもの、キャンピングカーのあるところもありますし用途に応じて選べますよ。

わが家もデビューする前に、友達家族と一緒にコテージに泊まりました。タープ(日よけのテント)だけ立ててバーベキューをしたり、川遊びをしたり、露天風呂に入ったり。

自然の中で過ごす気持ち良さをそこで体感し、夜には親同士でお酒を飲みながら色々キャンプ経験談を聞き、必要なものや「これがいい」「あそこのがいい」など情報収集。そこで軽く体験し、少し要領が得られたので、初のファミキャンにつながりました。

山の天気は変わりやすいし、暑さ寒さや雨風に耐えられるのか...... 小さい子連れだと余計に不安になりますよね。わかります。

キャンプ歴の浅い私たちでも、夜中に豪雨や雷で怖くて眠れないこともありましたし、急に濃霧になって視界が全くなくなったこともありました。

台風が急速に進んで、夜が来る前に退散したことも。そういった中でも子どもたちは意外とたくましく過ごせていましたし、むしろ楽しんでいるぐらい?

もちろん無茶はせず、危ないなと思ったときはすぐに退散します。

そんな状況も振り返れば「あの時怖かったよね〜」と思い出になりますし、子どもたちにも自然の強さを感じられる良い機会になったと思います。

夏の暑さは日陰のある林間サイトを選んだり水辺のある湖や川遊びができる場所を選ぶと良いでしょう。春・秋の季節の良い時でも夜は冷え込むのでダウンやジャンパーなど防寒具は必須です。

私は寒いのが大の苦手で、寒すぎて眠れないなんてことがあったら心が折れて、一生キャンプ嫌いになる自信があったので、寒さ対策は念入りにやりました。

最初のキャンプは「電源付きサイト」(屋外でも電源がついているエリア)を予約し、いざ寒かった時のためにテント内を温める布団乾燥機、電気カーペット、電気ケトルやら家電類を必死に持ち込みました。

主人もこれには呆れていましたが、不安が解消しデビューできたので私的には◎ 未だにネタにされますが(苦笑)

キャンプってどれくらい疲れる? 土日で行った場合、次の日まで片付けは残る? なんて、帰ってからの不安もありますよね。

最初は余裕を持って、三連休のタイミングや夏休み、シルバーウィークあたりにトライするのが良いでしょう。

移動時間も短めで、都心にお住まいなら片道1〜2時間ぐらい(神奈川か千葉あたり)、近場のキャンプ場がオススメです。

例えば、三連休の初日から1泊2日+デイキャンプで夕方までキャンプ場で過ごし、夕方引き上げて帰って翌日片付け、というスケジュールだと無理なく進められ、ゆっくりできます。

せっかく頑張って設営したのに、翌日朝の10時までに片付けてチェックアウトしてしまうと、結構バタつきます。

2日目の午後までデーキャンプを予約しておき、夕方までに寝袋を干したり、テントを乾かしたり。片付けもキャンプ中に済ませながらゆっくり過ごすと、帰宅してからの作業がかなり楽です。

もちろん、1日中外で子どもたちと遊んでご飯作って...... 体力的な疲れはあります。

でも、それを勝るリフレッシュ感があるため、心地よい疲労感とも言えます。週末が近づくにつれて逆にキャンプロスになる、なんてよくある話。

かくいう私たちも、初回は帰ってすぐにバタンキュー、翌日もお昼寝...... とまぁまぁの疲労感でしたが、回を重ねるたびに要領を得てきますし、子どもたちにも手伝ってくれるのでどんどん楽になりました。

漠然とした不安要素、少しは解消されたでしょうか? とにかく行ってみなくちゃわからないので、そのために最初は無理なく過ごせる方法を優先して見てください。

そして少しずつ慣らし、自分たちの楽しみ方を見つけていけると良いですね。次回は、キャンプに行くとこんなにいいことがある!という醍醐味についてお伝えします。

【ライター 飯田 りえ】

関西の女性誌編集部&MOOK編集部に勤務。とにかく自分で見て、歩いて、聞いて、食べて...... リージョナル誌編集者として7年過ごす。その後、結婚を機に上京しフリーに。雑誌、WEBを中心に幅広く執筆中。6歳3歳の男子に振り回されながらも「成長を見届けながらしっかり育児を楽しみたい!」と日々アクティブに活動中。

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